vol.95「相手の『いま』とコミュニケーションする」

最近、昔の知り合いに会う機会が増えています。

つい先日も、社会人20周年を期に新卒で入社した会社の同期の集まりがありました。

不思議なもので、同時の仲間と会うと一緒に過ごした頃の感覚に一気に戻ります。
そしてその時に気づいたのは、20年経ったにも関わらず、自分が当時相手に抱いていた印象のまま、その相手とコミュニケーションしていることでした。

当時「苦手だな」と思っていた人には、自分からは話しかけなかったり、逆に「話していて楽しい」と思っていた人には、積極的に隣に座って近況の話を聞いていたり...。

私たちは、自分のなかにある相手の「過去のイメージ」とコミュニケーションしがちなのだと思います。
しかし、20年間で私自身がいろいろ経験して変化したのと同様に、相手も変化しているはずです。なのにお互いの関係性は20年前で止まったままのようです。

昔の知り合いだけではないですね。離れて暮らしている親・子どもなどの関係でも同様なのだと思います。 親は何年たっても子どもに対して「あれができない、これができない」と未熟者扱いし、子どもはいい歳をして親に反発していたり。

相手の「過去」ではなく「いま」とコミュニケーションする。 そうすることによって「いま」から新しい関係をつくりあげたいものですね。

(DODパートナー 折口みゆき)