vol.96「言葉の壁を超えた対話」
8月に期間限定で開催されている「ダイアログ・イン・サイレンス」に参加してきました。
ダイアログ・イン・サイレンス は、「ボディーランゲージなど、音や声を出さず、互いにコミュニケーションをとり、音のない世界で、言葉の壁を超えた対話を楽しむエンターテイメント」ということですが、思っていた以上に楽しくいろいろな気づきがありました。
体験を案内してくれたのは、聴覚障害の方。
参加者は、音を遮断するヘッドセットを装着します。
(完全に無音というわけでなく、自分の体内で発生する音は聞こえますし、振動などはちゃんと感じます)
これから体験される方もいらっしゃると思うので詳しい内容は差し控えますが、いくつかの体験をしながら言葉の壁を越えたやりとりをしていく中で、お互いがお互いに関心を持つ度合いが増し、それぞれの人の表情や身振り手振りがどんどん豊かになっていくのを見て、まだまだ私たちのコミュニケーションはより楽しく、より多様に、よりやさしくなる可能性があるのだと実感しました。
一方で、日常でどれだけ言葉以外のコミュニケーションを無自覚に行ってしまっていたのかという反省の気持ちも起こりました。ちょっとしたことを心がけることで、お互いの関係をより豊かにすることができるのだという気づきやヒントがたくさんありました。
最後、自分なりに日常に活かしていきたい気づきをカードに書いて、アテンドしてくれた聴覚障害の方に渡したのですが、私が今後心がけようと思って書いたことは、
・話の内容にあった表情をする。
・「OK」、「ありがとう」、笑顔を今まで以上に大切にする。
文字にすると当たり前のことのようですが、実はものすごくないがしろにしていたように思います。
すぐに日常に取り入れていこうと思います。
ダイアログ・イン・サイレンス は8/20までの開催で、チケットは売り切れてしまっているようですが、もしご興味のある方は、もしかしたらキャンセルがあるかもしれないので、当日電話をして空きを確認してみてもいいかもしれません。
2020年の東京オリンピックでは、たくさんの外国の方々が来日します。
言語にたよらずとも、心と心がゆるやかにつながる豊かなコミュニケーションをしたいなあと、ますます楽しみになりました。
(DODパートナー 大前みどり)