Vol.43 当たり前の違い
東京オリンピック開催決定から訪日外国人の数が飛躍的に伸びている
そうです。東京のみならず日本の観光地では、多くの外国人観光客の
姿を見かけるようになりましたね。
つい先日、沖縄のホテルに宿泊したのですが、
そこでも目立っていたのは外国人の姿です。
そのホテルはスパ付きだったのでお風呂を楽しみ、そろそろ出ようと
した時、目に入ってきたのは、バスタオルを巻いたまま
浴室に入ってきた外国人の親子です。
呆気にとられている間に、その親子はバスタオルを巻いたまま
湯船の中へ。
楽しそうにパチャパチャとお湯をかけて楽しんでいます。
楽しんでいる二人に、なかなか声を掛けられず私はそのまま脱衣場へ。
すると今度は...。ビーチサンダルのまま脱衣場を歩きまわっている
外国人の親子の姿を発見!これは流石に注意しなければと思い、
近くにいたホテルスタッフの方に事情を説明し、その親子に声を
かけてもらいました。
親子は怪訝そうな顔をするだけで、悪びれた様子もなく、
サンダルで脱衣場を闊歩して去っていきました。
以前、知人が外国の方から
「小さいタオルと大きいタオルはどのように使うのか?」
という質問を受けたという話を聞いたことがあります。
外国の方にしてみると、日本のお風呂の入り方、タオルの使い方、
脱衣場でのマナーなど、日本人としては当たり前だと思っている
ことが随分と違うのでしょうね。
残念ながらそのスパには日本語の注意書きしかなく、
外国人の方には伝わっていなかったのでしょう。
もし外国語の注意書きがあったとしても、注意書きの背景にある
日本人の感覚を説明しないと、理解しがたいかもしれませんね。
様々な文化の背景をもった人達と気持ちよく空間を共有するためにも、
そしてコミュニケーションにおいても、「当たり前が違う」という
ことを前提として意識しておかなければなりません。
(DODパートナー:折口みゆき)