Vol.60「休むということ」

こんにちは。DODパートナーの大前みどりです。
私はこのDODの活動と並行して、様々な企業の理念浸透活動などで使用されている「感動体験ムービー」制作のお仕事をしています。

現在、複数の制作プロジェクトが並行して進んでおり、特に年度末は納品が重なる繁忙期です。
納品が全部終わったら、しばらくゆっくり休みたいなーという気持ちでいます。

さて、前置きが長くなりましたが、そんな「休み」というと、一昨年の情熱大陸で放送された、放送作家の小山薫堂さんの特集を思い出します。
http://www.mbs.jp/jounetsu/2014/08_17.shtml

>50歳を迎え、1か月の夏休みをとることを決意した。
>目的は「人生の後半をどう生きるか、じっくり考えること」。
>30年間仕事に追われ走り続けた企画の達人は、人生で初めて自分と向き合う夏休みをどうプランニングするのか?

30年間走り続けた小山さんに比べれば、独立して8年目の私はまだまだ前半戦半ばですが、このときは番組を興味深く拝見しました。

小山さんのハーフタイムは、中々行けなかった歯の治療から始まり、熊野古道の巡礼、ヨーロッパを回る贅沢な旅行と続きます。
休み中ということで、番組の取材は1か月の内の2日だけ。
あとは小山さんのとった写真や回想で番組が構成されていました。

私が印象的だったシーンや言葉は次のようなものでした。

●バックパックを背負い、両手に杖をつきながら熊野古道を歩いているシーン

「今一番欲しいもの何かわかりますか?休みです。休んでいるのに、休みが欲しい」

●その後の昼食に宿で作ってもらったおにぎり3個とたくあんを食べているシーン

「今年食べたものの中で一番うまい」

●ヨーロッパ旅行中の電話取材に答えたときの言葉

「何か義務みたいな気分で休んでいる感じがしますね。早く休みが終わらないかと思います」

●1か月の休暇を終えての言葉(小山さんの日記から)

結局この1か月間は何だったのだろう?
自分にとってどんな時間だったのだろう?
正直まだこの時点では分からない。
けれどもきっとこの先で「あの時、人生のハ-フタイムを取ってよかった」と思う日は必ず訪れるのである。
投資とはそういうものだ。
簡単に1か月で何かが劇的に変わるものじゃない。


転職をする間の切り替えの期間や、人によっては自分で休むと決めた期間、人はときに「ロングバケーション」をとることがあると思います。

そういった休みは、結構な覚悟や準備をしないと中々とれないのも事実です。
特に忙しい人にとって。

会社に行かないだけでも、仕事をしないだけでもない。
自分を取り巻いている様々な文脈や関係をいったん停止する覚悟がないと、長い休みは中々とれない。
その覚悟をするって、中々難しい。

でもいったん休みに入ると、山に登っていて休憩するときのように、大きな荷物をいったん脇において、深く呼吸をする。周りの景色を見まわす。
日常の様々な文脈の中で、好むと好まざるとに関わらず背負ったり抱えたりしているものを、いったん脇に置くことができる。

そうすることによって、自分は今何してるんだろう?自分は本当は何をしたいんだろう?というものがあがってくるスペースができるんじゃないかなと思います。

休みが数時間であれ、数日であれ、数週間、数か月であれ、「休む」ということの本質は、そんなところにあるのではないかと思うのです。

私自身は、1か月といった長い休みを取る覚悟はまだまだできませんが、毎日の中で、そして仕事の切り替わりのタイミングで「休む」という時間を、意識して、そして大事にとりたいと、あらためて思っています。

(DODパートナー:大前 みどり)