【レポート】4/12(火)「研修でワールド・カフェ!」開催レポート
開催概要
●タイトル:「研修でワールド・カフェ!」
●主催: ワールド・カフェ・ウィーク実行委員会
●日時: 2011年4月12日(水) 19:00~21:30
●場所: 東池袋あうるすぽっと
●会費: 2,000円
●ファシリテーター: ワールド・カフェ・ウィーク実行委員 中川繁勝
●参加人数: 13名
●テーマ: 「ワールド・カフェを研修で活用するには」
●ラウンド数: 2ラウンド(情報共有) + 3ラウンド(ワールド・カフェ) + 振り返り
当日の様子
●今回の問い
・どんな研修でどのようにワールド・カフェを使っているのか?(情報共有 1,2ラウンド)
・ワールド・カフェを活用するのはどんな研修ですか?
(ワールド・カフェ 1ラウンド)
(ワールド・カフェ 1ラウンド)
・この研修で、どのようにワールド・カフェを活用出来るだろうか?(ワールド・カフェ 2,3ラウンド)
●問いの意図
ワールド・カフェの研修における導入事例を知りたい方やワールド・カフェ未経験がいることを考慮し、前半で情報共有の時間をとりました。
情報共有することで、ワールド・カフェの効果性や導入における仕掛け方をある程度イメージして頂きました。
後半ではワールド・カフェの集合知やアイディア創出という特徴と効果を参加者に感して頂き、研修における活用イメージに繋がることをねらって、実際にワールド・カフェを体験することで、研修でのワールド・カフェの導入企画を策定して頂きました。
●本日のメニュー
1.スモール・カフェ (参加者同士の情報交換、対話は2ラウンド)
2.ワールド・カフェ (ワールド・カフェの可能性を拡げましょう!)
3.まとめ
●当日の様子
▼スモール・カフェ
スモール・カフェとは2ラウンドだけのワールド・カフェ。私たちの造語です。初めて出会う者同士が、これから話し合う内容についての知識を出し合い、認識レベルを揃えたり話すことに慣れてもらうためにスモール・カフェを行いました。
問いは「どんな研修でどのようにワールド・カフェを使っているのか?」。
終了後、簡単な全体共有を行うことで、それぞれの研修活用工夫点などが披露されました。特に、おじさん達向けの休日出勤のワールド・カフェにおいて、「日頃のお仕事お疲れ様」の意味を込めたリポビタンDやノンアルコールビールの準備をするという話は、参加者のことをよく考え、また、場を和ませるおもしろい工夫だと思いました。
今回はワールド・カフェ未経験の方が半分近くいましたので、このタイミングで模造紙への表現について説明を入れました。初めての方はどうしても紙の上に描くことに慣れていませんので、手が動きません。どういうアウトプットにしたらいいかわからないようなのです。サンプルをお見せすることで、「あぁ、こんな風でもいいんだ」と納得していただけたのではないかと思います。
▼ワールド・カフェ
ファシリテーターより研修での活用事例の紹介があった後、研修での活用を探るワールド・カフェに入っていきました。
各テーブル毎に架空の研修を設定し、ワールド・カフェを使ってアイデアを出し合い、「この研修においてどのようにワールド・カフェを適用するか」を企画していきます。
(1)研修テーマ
(2)研修ゴール
(3)対象者
(4)参加人数
を各テーブルで決めてもらい、ワールド・カフェをスタート!
ラウンドが変わると別のテーブルの別のテーマの研修企画に参加し、新しい風となって意見を注入、また取り込んで元のテーブルで活用しました。
ワールド・カフェを使って、実際に研修を企画してアイデアをひねり出すプロセスを体験していただく内容でした。実は人材教育の仕事ではない人や研修を考えるような立場にない方々もいらっしゃいましたが、ワールド・カフェの活用という視点で多くの気づきを得ていたようです。
最後に、テーブル毎に模造紙を掲げつつ全体共有の時間をもって、今回のワールド・カフェが終了しました。
2時間半のワールド・カフェはあっという間。もう少し時間をかけて企画会議ができれば、さらにおもしろいアイデアや工夫が見られたかも知れません。
(レポート:中川繁勝)
●参加者からのアンケート回答(抜粋)
- 予定調和的じゃないことの面白さを価値とすることの大切さを再確認できました。
- 1ラウンド20分は腹八分目。それがいいですね。
- 全体の中での位置づけを明確にして、適用の場面、人選などをするのが効果的。
- 対話による"思いがけない気づき"を体感することができました。
- 介入しすぎず、個々の意見を重要視してこそ、ワールド・カフェの効果があると学びました。
- 自分一人では出てこなかったアイデア、考え、言葉がどんどん出てきて、本当に楽しかったです。
- 共感、褒めあいが重要。
- 研修でも使える。「共感」を見つけることに活用できる。
- 発言→書く→印象に残りやすい
- 2時間半楽しめました。"楽しい"は大切なことだと再確認。
以上