【レポート】 対話を見える化する!グラフィックファシリテーション・ワークショップ

【開催概要】

●タイトル: 対話を見える化する!グラフィックファシリテーション・ワークショップ
●主催: ダイナミクス・オブ・ダイアログLLP
●日時: 2014年3月26日(火) 19:00~21:30
●場所: 新宿文化センター 第2会議室
●参加人数: 参加者 15名
●ファシリテーター: 山田夏子さん

【当日の様子】

●お互いを知ろう!
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DOD初開催のグラフィックファシリテーション・ワークショプがスタートです!
まずは、夏子さんの自己紹介から、、
事前にご自身で描かれた絵をもとに、キャリアやグラフィックファシリテーターになられた経緯をお話されました。
夏子さん曰く、水森亜土さんみたいなことをしているそうです。(笑)
次に、「協力し合ってやってください。」ということで、会場にいるお互いをよく知ことからはじめます。
どんな人か知るための、2つの対比の質問で挙手をするワークを行ないました。
例えば、「あなたは、話をする人?または、話を聞く人?」
このワークでは、会場の中で窓際と入口側では手上げの分布が違っていて、
几帳面な人たちが奥にいますね〜など、大変面白い気づきがありました。
●自己紹介を絵に描きましょう!

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大体どんな人がいるかを知った後は、テーブルのメンバー同士で知り合ってもらいます。
「私は○○です。」という自己紹介とともに、
グラフィックファシリテーションの魅力、期待などをイラストとともに模造紙に書き込んでいきます。
参加者のみなさん、とても上手に自身のイラストを描かれていて驚きました。
お互いに描いた絵を見て回った後に、テーブル毎に自己紹介です。
夏子さん「十人十色の絵が集まっているのが楽しいですね。」

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ここまでに十分に時間を使って、お互いを知って興味を持つだけでなく、
実際に参加者のみなさんが絵を描いて、それを活用して自己紹介してみることで、
グラフィックファシリテーションについて考えるきっかけになったのではないでしょうか。
●グラフィックファシリテーションの捉え方は?
次に、実際にグラフィックファシリテーションの考え方について、
夏子さんから、事前のアンケートから2つに分けて考えられるとのお話がありました。
1、対話を構造化する
2、対話を活性化する
夏子さんご自身は、「構造化はあまり好きじゃないので、、、、、手放してます。」とのことでしたが、
その両方の切り口からグラフィックファシリテーションについてわかりやすい説明があり、
どちらかを手放していくことがオススメとのことです。
その他、講演会での書き方や会議などでの活用の仕方に分けても丁寧に説明されていて、
参加者のみなさんも頷きながら、一生懸命ノートを取っていました。
●感想、質疑応答
そして、感想、気づきの共有の時間です。
夏子さんが描いてきたフリップをみて、はじめからですが、
「スゴイですね〜」という驚嘆の声がその都度聞こえてきます。
その他、参加者からの質問で、準備のポイント、フレームなどのあれこれやいつも使う道具についても
プロッキー(絵)やPOSCA(字)の使い分けなど細かい点にも言及し、実践的な情報を共有してくれました。
ここでの夏子さんの大事なメッセージ:「事前にできることを極力やっておく!」
●ワーク
今日一番持って帰って欲しいこととして、
「感情を描く」ということが挙げられました。
それには、感情を拾ってあげる、感情を表現するように練習するとよい、とのことです。

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まずは、それぞれが感情にまつわる言葉を各グループ、模造紙いっぱいに感情の語彙を書き出しました。
そして、各自が感情を絵に描いていきます。
参加者のみなさんも真剣に感情をイラスト化していく姿が印象的でした。
最後に全体ワークで、会場全体でお互いに台詞をつけていきます。。。
皆さんが、とても楽しそうに、興味深くお互いの描いた絵を見て回りました。
●最後に
感想を、絵で描いてみる。皆さん、それぞれのテイストで滑らかに感想を模造紙に書き込んでいきます。
絵と文字を散りばめた模造紙をみながら、最後に共有して終了です。
終始、会場はリラックスした雰囲気で、皆さんが楽しそうに取り組むのはもちろん、
それ以上に絵を描くときの真剣な姿が印象的でした。
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●参加者の声
  • グラフィックファシリテーションは、感情の共有につながることを体験しながら学ぶことができた。なっちゃんの絵が魅力的でつい見入ってしまった。
  • はじめの一歩として、知っておくといいことを教えていただきました。
  • 描くということがとても苦手な自分でしたが、コツをつかんだり、表現の方法を知ったりすることで、少しずつ描けるようになりました。
  • 絵を実際に描いたのもよかったのですが、冒頭からのなっちゃんの解説がとてもわかりやすかったです。
  • 説明にイラストが使用されていて、非常にわかりやすかったので、とても説得力があった。
(文責:DOD 坂本敬行)