vol.103 「働き方・生き方に自分基準を採用する」

先日、NHKの番組で「定年女子」というテーマが取り上げられていました。

男女雇用機会均等法世代の女性たちは50代を迎え、会社を定年まで、もしくはその近くまで勤めあげる女性が徐々に増えてきているそうです。
しかし、定年後の女性の生き方・働き方の先輩モデルがいないため、自分達で道を切り拓いていく必要があるというコメントが述べられていました。
「たしかにそうだな」と納得すると同時に、人生100年時代と言われている今、生き方・働き方のモデルはもはや誰にとっても存在しないのかもしれないなとも思います。
100年まで生きるということは、定年後の年数が長くなり、経済的にも働かざるをえなくなるということでもあります。
たとえ経済的に恵まれている人でも、余暇を過ごすだけではなく、働くことを選択をする人も増えるのではないかと思います。

じゃあ、どのように働くのか。どのように生きていくのか。
何を参考にしたらいいのでしょうか。

人生100年時代の先輩モデルがいないということは、もはや世間や他人基準で考えることができないということでもあります。
そうなると頼りになるのは「自分自身」です。
自分は何がしたいのか。
自分はどんなことができるのか。
自分が持っているリソースにはどんなものがあるのか。

自分を理解し、意思を持ち、それに基づいて働き方・生き方を選択すること。
それが、これからの時代において必要になってくると思います。
それを大変だと思う方も多くいるでしょう。
しかし本来であれば世間や他人の基準に合わせる働き方・生き方というのはおかしなものです。
働き方・生き方に自分基準を採用する。

それは、定年後に、あるいは定年が近づいたから考えることではありません。
誰でも、今から、将来を見据えて「自分はどのように働きたいのか、生きたいのか」を考えて、自分基準の人生を進んでいくべきなのではないでしょうか。
(DODパートナー 折口みゆき )