【残席1名】8/11(金・祝)~8/12(土)開催 ネオ・ソクラティク・ダイアローグ(進行役:寺田俊郎氏)


ネオ・ソクラティク・ダイアローグ(NSD)とは、1つのテーマについて参加者が自分たちで問いを立て、自らの経験に基づいて時間をかけて話し合いながら、みなが合意できる答えを導き出す哲学対話ワークショップです。5~8名の参加者で、通常数日かけて行います。

NSDの基本的な考え方を示したのは、ドイツの哲学者レオナルト・ネルゾンです。どんな知的権威にも頼らないで考えることが「哲学」の本当の在り方だという信念をもとに、原型となる方法を編み出しました。さらにネルゾンの弟子のグスタフ・ヘックマンという教育学者が現在の形に手順化し、一般市民にも広めました。1990年以降、ドイツ・イギリス・オランダなどで行われるようになり、特にオランダでは経営者やビジネスパーソンを相手に大きな成功を収めたと言われています。

NSDは、以下のようなステップで進んでいきます。

①参加者でテーマに関連する問いを出し合い、1つを選ぶ。
②テーマに関しての例(自分が体験した経験)を参加者が出し合い、1つを選ぶ。
③選ばれた例を詳しく記述する。
④記述した例の中から核になる文(core statement)を見つける。
⑤問いの答えを出し合い、対話によってグループとしてまとめる。

通常の哲学対話と比べると、NSDでは「1つの例に基づいて、問いの答えを探究し、その答えについて合意を目指す」というところに特徴があります。

進行役は内容にはタッチせず、参加者の発言を文章として定式化することを促します。
また議論が紛糾した場合は、参加者同士でどのように対話を進めればよいかメタダイアローグを行い解消していきます。



今回のテーマは「罪悪感」です。
進行役に上智大学文学部哲学科教員の寺田俊郎さんをお招きし、集まった参加者でテーマに関する問いを出し合い、時間をかけて探究していきます。じっくり聴いて考え、お互いの意見を吟味していくため「哲学すること」「対話すること」を深めるだけでなく、哲学対話の進行役に必要な「聴く力」「問う力」を養う機会にもなるかと思います。

なお、今回のネオ・ソクラティク・ダイアローグは、講義を行うものではなく、1)NSDのプロセスを体験すること、2)体験からの学びを、各自が今後のよりよい哲学対話の実践につなげることを目的としているため、参加条件を設けております。以下の内容に同意できるかたのみの受付とさせていただきます。

<参加条件>
・遅刻早退なくすべてのセッションに参加できる
・積極的によりよい場づくりに協力する
・終了後のアンケートに協力する
・当日の写真撮影を了承する
・当日の内容をレポートとして公開することを了承する


●進行役プロフィール

寺田 俊郎(てらだ・としろう)氏

大学で哲学の研究・教育に携わる傍ら、学校、街角、地域社会、企業などでの哲学的対話に取り組み、社会の中で生きる哲学的思考を目指す。著書に『どうすれば戦争はなくなるのか―カント「永遠平和のために」を読み直す』『哲学対話と教育』など。二十世紀末にNSDに出会い、ヨーロッパ各地と日本でNSDの実践と研究に参加。


●参考図書

『ソクラティク・ダイアローグ 対話の哲学に向けて』 堀江 剛 (著), 中岡 成文 (監修) 大阪大学出版会

開催
日時
2023年8月11日(金・祝)10:00~18:00
    8月12日(土)10:00~18:00
会場東京体育館 第4会議室
https://www.tef.or.jp/tmg/access.html
JR総武線千駄ケ谷駅 すぐ
都営大江戸線国立競技場駅 すぐ
定員10名
参加費19,800円(消費税込、事前振込)
※お申し込み確定後、振込先の口座などが記載されたメールをお送りしますのでお手続きください。
キャンセル規定開催8日前までは全額返金いたします(返金の際の振込手数料はご負担ください)。
開催7日前以降のキャンセルは、返金致しかねます。予めご了承ください。
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