4/29(月・祝)開催 ソクラティク・ダイアローグ1Day体験会

ソクラティク・ダイアローグ(SD)とは、1つのテーマについて参加者が自分たちで問いを立て、自らの経験に基づいて時間をかけて話し合いながら、みなが合意できる答えを導き出す哲学対話ワークショップです。5~8名の参加者で、標準的には2日半時間をかけます。

SDの基本的な考え方を示したのは、ドイツの哲学者レオナルト・ネルゾンです。どんな知的権威にも頼らないで考えることが「哲学」の本当の在り方だという信念をもとに、原型となる方法を編み出しました。さらにネルゾンの弟子のグスタフ・ヘックマンという教育学者が現在の形に手順化し、一般市民にも広めました。1990年以降、ドイツ・イギリス・オランダなどで行われるようになり、特にオランダでは経営者やビジネスパーソンを相手に大きな成功を収めたと言われています。

今回のNSDは、「ケア」というテーマで行います。以下のようなステップで進んでいきます。

①テーマに関連する問いを出し合い、1つを選ぶ。
②問いに関しての例(自分の体験)を出し合い、1つを選ぶ。
③選ばれた例を詳しく記述する。
④記述した例の中から核になる文(core statement)を見つける。
⑤問いの答えを出し合い、対話によってグループとしてまとめる。

通常の哲学対話と比べると、NSDでは「1つの例に基づいて、問いの答えを探究し、その答えについて合意を目指す」というところに特徴があります。

進行役は内容にはタッチせず、参加者の発言を文章として定式化することを促します。
また議論が紛糾した場合は、参加者同士でどのように対話を進めればよいかを話し合って解消していきます。

通常2日半かけて行うプロセスを、今回は1日の短縮版として体験したいと思います。
なかなか長い時間の参加が叶わない方は、この機会にぜひご検討ください。
なお、終了時間は18:00ですが、その後懇親会を兼ねて振り返りを行います。
食べながら、飲み(呑み)ながらの参加OKですので、お時間がゆるす方はぜひそちらもご参加ください。

また、今回のソクラティク・ダイアローグは講義を行うものではなく、1)SDのプロセスを体験すること、2)体験からの学びを、各自が今後のよりよい哲学対話の実践につなげることを目的としているため、参加条件を設けております。以下の内容に同意できるかたのみの受付とさせていただきます。

<参加条件>
・遅刻早退なくすべてのセッションにカメラONで参加できる
・積極的によりよい場づくりに協力する
・終了後のアンケートに協力する
・当日の録画録音や写真撮影を了承する
・当日の内容をレポートとして公開することを了承する
・安定した通信環境で、パソコンまたはタブレットで参加できる
 (定式化した文章を見て対話を行うため、文字が見えにくいスマホでの参加はお断りします)

●参考:過去のNSDのテーマ(問い)

2024年2月:憧れとは?
2024年1月:無責任とは何か?
2023年12月:言葉を大切にするとはどういうことか?(クローズド勉強会)
2023年9月:自信があるとはどういうことか?
2023年8月:罪悪感は何(誰)に対して感じるのか?
2023年7月:信頼するとはどういうことか?
2023年4月:伝わるとはどういうことか?
2023年3月:空気を読むとはどういうことか?
2023年1月:非常識とはどういうことか?
2022年10月:真面目とはどういうことか?
2022年9月:尊重するとはどういうことか?
2022年8月:理解するとはどういうことか?

●参考図書

『ソクラティク・ダイアローグ 対話の哲学に向けて』 堀江 剛 (著), 中岡 成文 (監修) 大阪大学出版会

開催
日時
2024年4月29日(月・祝)10:00~18:00 
終了後、オンライン懇親会あり(食べ呑みOK)
会場オンライン会議システム「Zoom」
※アクセス情報は開催1週間前までにお知らせします。
定員6名
参加費5,500円(消費税込)
※Peatixよりお申込み・お支払いください。
キャンセル規定開催8日前までは全額返金いたします(返金の際の振込手数料はご負担ください)。
開催7日前以降のキャンセルは、返金致しかねます。予めご了承ください。
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