10/18(水)~3/6(水)開催 哲学対話ファシリテーターのための探究コース第2期(全10回)

こちらのコースは9/10(日)午前11:00より受付開始となります。

【開催主旨】

・どうしたら哲学対話の進行がうまくなるんだろう?
・そもそも哲学対話の進行がうまいとはどういうことなんだろう?
・哲学対話のファシリテーターは何をしたほうがよくて、何をしてはいけないのだろう?
・経験が豊富な人はいつもどんなことを意識しながら進行しているのだろう?

進行役として哲学対話をやってはみたものの、こういった疑問が浮かんでくることはありませんか?

現在、広く行われるようになった哲学対話やこども哲学(P4C)、哲学カフェですが、ファシリテーターの養成やスキルアップできる場が十分にあるかというと、日本ではまだまだ少ない状況です。

また、様々なファシリテーターが進行する場に参加して「人それぞれ」のやり方があることは理解できても、いざ自分が進行役をする際にはいったいどうすればいいのかと迷うことも多いのではないでしょうか。「人それぞれ」のやり方があったとしても、哲学対話全般に共通する「核」のようなもの(「これがあるからこそ哲学対話である」という必要条件のようなもの)はあるのではないでしょうか。

そこで今回、経験豊富な実践者の多様なスタイルに触れながら、哲学対話のエッセンスやコツを学び、参加者それぞれが自身の実践の場につなげられるようなコースを企画しました。

全10回のうち第2回~第8回は、様々な分野で活躍されている方々をゲストファシリテーターに迎え「哲学対話」を実際に体験します。さらに「対話についての対話(メタダイアローグ)」をじっくりと行いながら、「ファシリテーターは哲学対話の際に、何を見て、聴き、感じ、考え、判断し、発言しているのか?そして、なぜそうするのか?」について言語化していくことを試みます。

こういった場を重ねていくことで
①哲学対話の場を俯瞰する力を養うこと
②自分自身にあったファシリテーションスタイルを探究すること
③目的に応じた場づくりができるようになること

を目指します。

また第9回は特別講座として現象学の方法による哲学対話「本質観取」を体験します。現在一般的に行われている哲学対話と異なるやり方に触れることで経験の幅を広げます。

これらの体験を通して、参加者それぞれのファシリ―テーター像を見つけ、実践力を養う深い学びの場になればと思っています。

【参加対象者】

※以下の「すべて」に当てあてはまる方
・哲学対話の進行役を3回以上したことがある方
・地域や組織、学校などで哲学対話の場をつくっていきたい方
・様々なスタイルの進行のしかたにふれながら、哲学対話のファシリテーターについて深く考えたいと思う方
・自分なりのファシリテーションスタイルを磨きたいという方

【スケジュール】

<本編>
いずれも19:00~22:00、オンライン開催

①10/18(水)初回オリエンテーション
②11/1(水)ゲスト 角田将太郎さん
③11/12 (日)ゲスト 幡野雄一さん ※この回のみ日曜開催です
④11/29(水)ゲスト 松川えりさん
⑤12/13(水)ゲスト 堀越耀介さん
⑥1/10(水)ゲスト 永井玲衣さん
⑦1/24(水)ゲスト 山本和則さん
⑧2/7(水)ゲスト 安本志帆さん
⑨2/21(水)特別講座 ゲスト 苫野一徳さん
⑩3/6(水)最終回、各自の学びの収穫と発表

<実践練習会>

❶11/15(水)19:30~22:00
❷12/20(水)19:30~22:00
❸1/8(月・祝)10:00~12:30
❹2/12(月・祝)13:30~16:00
❺2/12(月・祝)19:00~21:30

練習や研鑽のためにすべての日程に参加していただいてもかまいませんが、2回以上の参加を推奨します。参加費は、コース参加費に含まれています。アーカイブ参加コースの方は2回以上の参加が受講のための条件となっています。

【内容(予定)】

① 初回オリエンテーション
参加者&主催者自己紹介、コースの説明、哲学対話のファシリテーションで困ることや迷うことを洗い出す対話を行います。

②~⑧ ゲストファシリテーターによる哲学対話とメタダイアローグ
哲学対話の時間は、ゲストが進行役となりそれぞれのスタイルでの哲学対話を行います。メタダイアローグの時間は、まずゲストの進行役からどのように場を見て判断していたかを共有していただき、その後は参加者から質問を受けながら対話を進めます。

⑨ 特別講座「本質観取をやってみよう」
哲学対話の経験の幅を広げるために、現在一般的に行われている哲学対話と異なる「本質観取」を体験し、自身のファシリテーションにどんなことが活かせそうか対話をします。

⑩ 最終回
ここまでの学びを踏まえて、自身の開催する哲学対話について「何のためにやるのか」、「何を大事にするのか」と、「自身が理想とするファシリテーター像」などを言語化し、発表します。

❶~❺ 実践練習会
受講生同士で、進行役と参加者役をやりながらメタダイアローグをしてみるという練習会です。コースファシリテーター1~2名も参加しますが、あくまでも受講生が主体です。

<第1期の様子はこちらのレポートをご覧ください>

第1回&第2回のレポート
第3回&第4回開催レポート
第5回&第6回開催レポート
●第7回&第8回の開催レポート
●第9回&第10回の開催レポート

【アーカイブ参加コース】

探究コースに参加して学びを深めたいが、仕事・家庭・時差・金銭面の事情により参加が難しいという方向けに、<10名限定>でア ーカイブ視聴及び実践練習会への参加ができるコースです。以下の追加の参加条件を満たせる方のみの受付とさせていただきます。

参加条件:
1)受講生のfacebookグループに参加する
2)事前の自己紹介シートを提出する
  ※活動履歴、どうして哲学対話をやりたいかなど
3)初回のオリエンテーションと、最終回の学びの発表会にリアルタイムで参加する
4)コース期間中に実施の受講生同士の「実践練習会」(全5回)に 2回以上参加する(実際に進行役を行う)

【その他】

・リアルタイム参加コースの方は、基本的にはカメラONで、第三者(ご家族を含む)の同席なく、ひとりで受講できる環境でご参加ください。
・欠席の場合の振替はありません。各回終了後、アーカイブ配信があります。コース最終日の1か月後まで視聴可能です。ただし受講者本人の視聴のみとし、受講者以外の方との複数人での視聴や動画URLの共有等は厳禁とさせていただきます。
・やむを得ない事情により、日程が変更になる場合、講師の順番が変更になる場合、講師が変更になる場合があります。予めご了承ください。
・コース中の重要事項のご連絡や参加メンバーのやりとりでFacebookグループを使用します。お申込みの際にfacebookアカウントをお知らせください。もしどうしてもfacebookを使いたくないという場合、個別の対応をさせていただきますのでお知らせください。
・毎回、ご自身の振り返りとゲストファシリテーターの方へのフィードバックのためにアンケートにご協力ください。
     

【ゲストファシリテーター・プロフィール】

角田 将太郎 さん
1995年生まれ。千葉県出身。県立船橋高校、東京大学教養学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科修士課程在籍。哲学対話の実践と研究を往復しながら、互いに配慮し合いながら共に考える場をつくる方法について探究している。様々な学校や企業、自治体で講師の経験がある。特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ代表理事。

幡野 雄一 さん
高校卒業後、ヒッチハイキング、野宿生活、四国の歩き遍路などを経験。その後、駒澤大学仏教学部禅学科に入学し、学部を首席で卒業。卒業後は、学校、塾、地域などで、様々な世代の人たちと哲学対話を行う。2018年、走る小屋とテーブル「ポイトラ」の運営を開始し、各地で哲学対話を企画。2019年、国立駅北口に探究型学習塾「ベースクール」を開校。2020年、安心と冒険が同居するまちの寮「ぶんじ寮」を開寮。特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ理事。

松川 えり さん
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程 単位取得退学。学生時代より哲学カフェの活動を始め、2005年、大阪大学臨床哲学研究室のメンバーを中心に、哲学対話を実践・サポートする団体カフェフィロを設立。2014年4月より2016年3月まで代表を務める。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任研究員を経て、フリーランスのてつがくやさん(哲学プラクティショナー)に。岡山を拠点に、カフェ、公民館、福祉施設、病院、学校などで哲学カフェや対話ワークショップの企画・進行を行う。共著として、『哲学カフェのつくりかた』(大阪大学出版会)、『この世界のしくみ 子どもの哲学2』(毎日新聞出版)など。​毎日小学生新聞にて、「てつがくカフェ」連載中。

堀越 耀介 さん
東京大学UTCP上廣共生哲学講座 特任研究員 / 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員(PD)。東京大学教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。専門は、教育哲学・哲学プラクティスで、特にジョン・デューイの哲学思想、「子どもとする哲学(P4C)」/ 哲学対話の理論を研究。実践者としては、学校教育の場から、自治体・公共施設、企業・社員研修まで、幅広く哲学対話・哲学コンサルティングを行う。著書に『哲学はこう使う――哲学思考入門』(実業之日本社)、「哲学で開業する:哲学プラクティスが拓く哲学と仕事の閾」(『現代思想』(青土社)2022年8月号)などがある。

永井 玲衣 さん
学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。詩と植物園と念入りな散歩が好き。

山本 和則 さん
哲学プラクティショナー。余白製作所の屋号で哲学対話の開催や京都のコミュニティスペース運営、ZINEの編集など、世の中に「余白」 をつくる様々なプロジェクトを展開している。カフェフィロ代表。

安本 志帆 さん
私立幼稚園教諭。こどもの哲学(Philosophy for/with Children)を主軸とし、幼児から大人まで様々な属性の人達がごちゃまぜに哲学する「継続した」場作りをしている。愛知県犬山市での「犬てつ」は開始から7年目、名古屋市内の幼児達と始めたクラスは現在小学4年生で5年目、継続中。大分県内の公立高校や京都市内の私立高校での哲学対話の授業をはじめ、小中高校の教職員研修やカリキュラムメンターも務める。共著書『こどもと大人のてつがくじかん』(LAND SCHAFT)

苫野 一徳(とまの・いっとく)さん
哲学者・教育学者。熊本大学大学院教育学研究科准教授。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。著書に『どのような教育が「よい」教育か』(講談社)、『「自由」はいかに可能か』(NHK出版)、『子どもの頃から哲学者』(大和書房)、『はじめての哲学的思考』(筑摩書房)、『愛』(講談社現代新書)、『学問としての教育学』(日本評論社)などがある。

【コースファシリテーター・プロフィール】

各回の進行や参加者のサポートなどを行う運営メンバーです。

角田 将太郎(アーダコーダ代表理事)
※第2回ゲスト兼任。プロフィールはゲストファシリテーターの欄に記載

ふみひらみつこ(まちいろドロップス主宰)
臨床心理士・公認心理師。対話を通して、人と人が緩やかにつながることのできる希望や可能性を感じながら活動中。高校で総合探究の授業のアシスタント、川崎市高津区でのこどもてつがく(タカテツ)のサポートの他、地元では子育て支援も含め、様々な対話の場作りをしている。

大前みどり(ダイナミクス・オブ・ダイアログ代表)
経営管理修士(MBA)。企業の人材育成や起業支援に関わったのち独立し、組織や地域、学校において対話の場づくりを推進。市民活動として哲学対話を毎月主催して4年目。その他、対話力向上のためのトレーニングの開催、高校の探究の授業のアシスタントをしている。

【主催・事務局】

ダイナミクス・オブ・ダイアログLLC 

【協力】

特定非営利活動法人 こども哲学・おとな哲学 アーダコーダ 
カフェフィロ  
まちいろドロップス

開催
日時
2023年10月18日(水)~2024年3月6日(水)全10回+実践練習会
会場オンライン会議システム「Zoom」
※アクセス情報は開催1週間前までにお知らせします。
定員リアルタイム参加コース 15
アーカイブ参加コース 10
参加費リアルタイム参加コース 48,000円+消費税4,800
アーカイブ参加コース 28,000円+消費税2,800
※Peatix経由でお申込み、お支払いください。
キャンセル規定今回は4か月間の特別コースのため、別途キャンセル規定を設けております。
下記の通りキャンセル料が発生しますので予めご了承ください。
1)10/8(日)23:59までのキャンセル……全額返金
2)10/9(月)0:00~10/15(日)23:59 ……参加費の50%
3)10/16(月)0:00~10/18(水)初回、開催後のキャンセル……参加費の100%

1)はPeatixを通してキャンセル手続きを行います。
 Peatixでのキャンセル手続きにつきましてはこちらをご確認ください。
 お支払い方法によっては手数料が発生する場合があります。
2)に関しましては、弊社より銀行振込での返金となります。
 返金の際の振込手数料はお客様負担とさせていただきます。
3)に関しましては返金はありません。
お問い合わせご不明な点がございましたら、お問合せフォームよりお知らせください。
ダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)事務局