4/8(水)~7/22(水)開催 哲学対話の源流を辿る「哲学対話の哲学」講座(全8回)

【開催主旨】
哲学対話はその実践面に焦点があてられがちですが、よりよい哲学対話の実践や理解のためには、その源流や背景にある多様な哲学思想や最新の研究動向を知ることが役立ちます。
本講座では、哲学対話の実践者や理論的な関心を持つ方々を対象に、子どもとする哲学(P4C)からソクラティク・ダイアログ、p4cハワイや日本の哲学対話の背景、さらには哲学対話に向けられる様々な批判やファシリテーター論まで、全8回にわたって多角的に検討します。
古今東西の哲学対話の実践者・理論家たちが紡いできた知を補助線として、日々の哲学対話を捉え直し、自分なりに深めていくための探究の場を持ってみませんか。
なお本講座は、哲学対話を理論的・哲学的に紐解いていく講座ですが、哲学や哲学史の知識がなくてもご参加いただけるよう、工夫して解説したいと思います。
【各回の内容】
①ムーブメントとしての哲学対話――哲学対話を知るための地図とは?
第一回は、哲学対話という「ムーブメント」の思想的・歴史的な成り立ちから、国内外での位置づけや多種多様なひろがり、その呼称を巡る議論などを概観します。まずは「哲学対話」を俯瞰するための地図を持つことで、講座の土台をつくります。
②「探究の共同体」の哲学――哲学対話における哲学・思考・対話とは?
「子どもとする哲学(P4C)」の創始者であるM.リップマンが提起した「多元的思考」「探究の共同体」の概念を軸に哲学対話を考えます。また、その思想の源流にあるプラグマティズムにまで遡ることで、P4Cの理論を解き明かしていきます。
③「ソクラティク・ダイアログ」の哲学――哲学探究としての哲学対話とは?
「ソクラティク・ダイアログ(SD)」は哲学対話の一つであり、具体例の精査から概念の分析へ迫る方法です。この実践の背景にあるカントの思想を概観し、合意や原理的な根拠へ向かう哲学対話の筋道や考え方、その限界と可能性を検討します。
④他者性・応答可能性の哲学――教育思想としての哲学対話とは?
哲学対話は、しばしば「批判的思考」の訓練としても語られますが、それだけではすくい取れない次元があることは明らかです。他者と出会い、自分の在り方について省察する哲学対話の性質を、G.マシューズやG.ビースタの議論から考えます。
⑤ケア・知的安全性・コンテキストの哲学――日本の哲学対話を形作るものとは?
日本の文化的背景にフィットする哲学対話や、日本の哲学対話のルーツ・特殊性とは何なのかを考えます。その際、日本の哲学対話により密接なかかわりを持つ、臨床哲学、p4cハワイ、 林竹二の思想を概観することでアプローチしていきます。
⑥進行役を哲学する――哲学対話ファシリテーターの役割とは?
哲学対話の進行役は、それが成立する条件を守る「場の倫理的・認識論的設計者」と言えるでしょう。様々な理論家や実践者の立場を比較しながら、哲学対話の進行役の位置づけ、介入の正当性、哲学的権威と自由な探究のバランスなどについて考えます。
⑦公共性・市民性の哲学――哲学対話はデモクラシーにどう寄与するか?
哲学対話が市民性(シティズンシップ)の涵養に通じると言われますが、そこでいう市民性とは何なのでしょうか。哲学対話がもたらす政治・社会的な役割や公共性、そこで育成されるスキルや主権者性・主体性について考えます。
⑧哲学対話の実践+質疑応答
ここまでの学びを踏まえ、実際に哲学対話を実施します。テーマは参加者のなかから募るか、講師が流れを踏まえて検討します。哲学対話後は、本講座全体を通しての質疑応答を行います。
【講師プロフィール】

堀越 耀介(ほりこし ようすけ)氏
東京大学共生のための国際哲学研究センター 上廣共生哲学講座特任研究員。東京大学教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。専門は、教育哲学・哲学プラクティスで、特にジョン・デューイの哲学思想/哲学対話の理論を研究。実践者としては、学校教育の場から自治体や公共施設、企業の研究開発や人事研修にいたるまで、哲学対話・哲学コンサルティングを行う。著書に『世代と立場を超える――職場の共通言語のつくり方』(クロスメディア・パブリッシング)、『哲学はこう使う――哲学思考入門』(実業之日本社)、監修に『13歳からの哲学探究――自分を知るための問いと対話』(メイツ出版)などがある。
【参加条件】
本講座は、その成果を広く共有することを目的として、アーカイブ動画の再販、および将来的に内容を編集・構成した上での書籍化を視野に入れております。つきましては、お申し込みにあたり以下の事項についてあらかじめご了承・ご承諾をいただけますようお願い申し上げます。
1. 記録および掲載の対象
講座内で行われる以下の内容について、録音・録画・記録等を行います。
・講師による講義内容
・参加者の皆様との質疑応答
・哲学対話のセッションにおける発言内容
2. アーカイブ動画の取り扱い
・録画された動画は、欠席者やアーカイブコース参加者への共有、および期間限定の再販等に利用されます。
・動画内では参加者の皆様のお顔、お声、表示名が含まれます。 お顔の映り込みを希望されない場合は、ビデオをオフにしてご参加ください。また表示名に関しては、ニックネーム等でご参加ください。
3. 書籍化等における個人情報の保護と匿名性の確保
書籍化および記事の公表にあたっては、参加者の皆様のプライバシーを最優先に保護いたします。
・発言内容を掲載する際は、個人が特定されないよう、仮名の使用、あるいは属性を伏せるなどの適切な匿名化処理を行います。
・個人の特定につながる恐れのある具体的なエピソードについては、原則として掲載いたしません。
4. 著作権および二次利用の帰属
・本講座から派生して制作される出版物、記事、広報資料等の著作権は、主催者または講師に帰属するものとします。
・参加者の皆様には、上記目的における発言内容の利用について無償で許諾するものとし、著作権および著作者人格権を行使しないものとします。
・対話内で第三者のプライバシーや著作権を侵害する発言を行わないようご留意ください。
5. 承諾の確認
本講座へのお申し込みをもちまして、上記内容にご同意いただいたものとみなします。
| 開催日時 | 日時:各回 19:30~22:00 全8回 ①4月8日(水)ムーブメントとしての哲学対話 ②4月22日(水)「探究の共同体」の哲学 ③5月13日(水)「ソクラティク・ダイアログ」の哲学 ④5月27日(水)他者性・応答可能性の哲学 ⑤6月10日(水)ケア・知的安全性・コンテキストの哲学 ⑥6月24日(水)進行役を哲学する ⑦7月8日(水)公共性・市民性の哲学 ⑧7月22日(水)哲学対話の実践+質疑応答 |
| 会場 | Zoom会議室 |
| 定員 | リアルタイムコース 25名 アーカイブコース 定員なし ※講座終了後2日以内に、アーカイブのURLを両コースの方にお送りします。 アーカイブ視聴期限はコース終了後1か月後までとなります。 |
| 参加費 | Peatix経由でお申込み、お支払いください。 リアルタイムコース 32,000円 ※探究コース修了生 28,800円 アーカイブコース 27,000円 ※探究コース修了生 24,300円 ※探究コース1~5期修了生の方は、チケット購入の際に、事務局の案内(メール、Facebookグループにてご連絡)に記載の割引コードを入力ください。割引コードの入力がない場合、割引は適用されませんのでご注意ください。 |
| キャンセル規定 | お申し込み後、お客様の都合によりキャンセルをされる場合、Peatixメッセージにてご連絡ください。 開催7日前より下記の通りキャンセル料金が発生します。 1)8日前までのキャンセル・・・・・無料 2)7日前~4日前 ・・・・・・・・・参加費の50% 3)3日前~当日、開催後・・・・・・参加費の100% 1)はPeatixを通してキャンセル手続きを行います。 Peatixでのキャンセル手続きにつきましてはこちらをご確認ください。 お支払い方法によっては手数料が発生する場合があります。 2)に関しましては、弊社より銀行振込での返金となります。 返金の際の振込手数料はお客様負担とさせていただきます。 3)に関しましては返金はありません。 |
| お問い合わせ | ダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)事務局 |

