【レポート】7/27 「ワールド・カフェのつくりかた」

【開催概要】

●タイトル: 対話の場づくり実践シリーズ「ワールド・カフェのつくりかた」
●主催  : ダイナミクス・オブ・ダイアログLLP
●日時  : 2014年7月27日(日)10:00~18:00
●場所  : 東京体育館 第4会議室
●参加人数: 13名
●ファシリテーター: みゆ(折口みゆき@DOD) 
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当日の様子

今回もバラエティに富んだみなさんにお集まりいただきました。
組織で言うとメーカー系、医療系から個人事業主の方まで、職種で見ると人材育成、組織開発、労働組合、建築コンサルタント、社会保険労務士、エンジニアの方など様々でした。それぞれがこの先の実施に向けて何かをつかもうという気持ちでお集まりいただいたようです。不思議なことに男女比も同程度で、偏りのない意見も出てきそうです。

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不安を抱えたまま3グループに別れて自己紹介から始まりますが、ここにお集りいただく方はみなさんお話のできる方々。ひとたび口を開けばそれだけでリラックスできるようです。「不安で」「できるか心配で」とお話ししながらも笑顔がこぼれ、これから始まるワークショップへの期待が感じられました。
グループによっては思わぬ仕事のつながりに驚いたり、メンバーの職種のつながりに意味を感じたりして、早速盛り上がり始めました。

ワールド・カフェ体験

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ワールド・カフェを学んでいただく方には、まず対話の意味について考えていただきます。そんな問いを提供して3ラウンドのワールド・カフェを体験していただきました。
他者から得られるインスピレーション、「えー?!」という驚きの声が上がったり、一方で「愛」の話やマンガの話になったり多彩な話題が繰り広げられました。
初めて経験した方もいた割には、あっちとこっちをつなげたり、時間を越えたつながりが生まれりと、多様な発見につながっているようでした。
体験を通じて、問いそのものについて答えらしきものを見つけた人、進め方について新たな疑問を見つけた方もいたようです。
今回はみなさんそれぞれに「参加者として」「ファシリテーターとして」の2つの視点から収穫をしてみました。予想以上に多くの収穫が得られたとともに、疑問も生まれます。それらについてはこの後のセッションで解決していくことになります。

企画、そして問いの設定

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問題を明らかにして、目的の最終目的、ワールド・カフェの目的を個人で確認・問いまで設定。
その後、それぞれの立てた問いについて、グループ内でフィードバックをもらいながらブラッシュアップします。
他者からの質問に窮したり、逆に見通しをつけてもらったりしながら、自分の問いの方向性、レベル感を調整していただきました。
「むずかしい」という言葉も出てきますが、ここはじっくり取り組みました。
問いとはエスカレーターみたいなもの。
ファシリテーターが設置して、参加者は自分の意志でそこに載ってもらう。立ったままでもよし。歩いてもよし。でも、気がつけば、話す前と違う景色にたどり着く。そこにファシリテーターは関与できない。できることは、どこにどんなエスカレーターを設置するかってこと。
設計を謝れば、参加者を違う景色に届けてしまうことになる。
そんな話がある参加者の対話から出てきました。
「問いとはエスカレーターのようなもの」とは言い得て妙ですね。
この例えからもわかるように、問いをしっかり設計することは、とても大事なんですね。

さぁ、実践へ!

あり方を踏まえた1分間スピーチも終え、参加者の意識はいよいよ実践へ。
たくさん出てきた質問に回答を差し上げ、グループ内で今日の学びを共有して1日を終えました。
終了後も写真撮影(模造紙やホワイトボード)や質問がつづき、名刺交換も行われていました。
気になるのは150人×4会場で実施する(!)という、とある参加者のワールド・カフェの行く末。
ぜひぜひ、結果を共有していただきたいと思いました。
みなさんのワールド・カフェの成功を祈念しています。

参加者の声(抜粋)

以下、ご参加のみなさんからの感想を一部ご紹介します。
  • 一度体験して、その後に説明があったのがよかった。
  • 実は今回は2回目。前回よりも充実!
  • 問いを立てるために、本来の想い・願いが最も重要なのだと気づきました。みなさんとの会話(対話)でそこに気づけたのが一番良かった。
  • 欲を言えば、細かな方法論以前の、この対話の真髄みたいな部分もさらに話して欲しかったかなと思います。
  • 単なる分科会とは異なり、ワールド・カフェの問いを通して、結果的に気づく(自分の力で気づく)ことができるので、この手法の億の深さを感じる事ができました。
参加いただいた皆さんありがとうございました。
ご参加のみなさんには、今回のワークショプで得た対話の経験やコツをぜひ活かしていただきたいと思っています。
(レポート:DODパートナー 中川繁勝)