【レポート】11/20「社員の働きがいを高める理念共有ワークショップ」

【開催概要】

●タイトル: 社員の働きがいを高める理念共有ワークショップ
●主催  : ダイナミクス・オブ・ダイアログLLP
●日時  : 2014年11月20(木)
●場所  : あうるすぽっと
●参加人数: 10名
●ファシリテーター: 大前みどり(DODパートナー)
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自己紹介

今回のワークショップには、10名の方にご参加いただきました。まずは全員で名前、やっていること、マイニュースについて自己紹介することからスタートです。健康やダイエットの話・甥っ子の誕生・本の出版が決まった話を共有することで会場は一気に和やな雰囲気になりました。

理念「浸透」ではなく、理念「共有」活動である

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まずは、これまでの感動体験ムービーを活用した理念共有活動の取り組みをご紹介させていただきました。 理念共有活動は、個人の価値観(働きがい)と会社の価値観(理念)を共有・一致させていく活動であり、感動ムービーは価値観共有のツールだと位置づけて活動しているとのことでした。興味深かったのは、「浸透」という言葉は「上から押し付けられている感じがする」とか、「洗脳みたいだ」とかという反発も引き起こす言葉であるため、「共有」という言葉を意識的に使っているとのことでした。

感動ムービーの視聴

その後、ある企業で使われている感動ムービーの映像を見ていただきました。他社の感動ムービーではありますが、働きがいというのは、業界が違ったとしても共感するものがあります。涙が溢れてきた方も、感動で声を詰まらせる方もいらっしゃいました。

感動体験のインタビューとショートストーリー作成

ここからは、感動ムービー制作の一部を体験していただきます。
ペアになり、お互いの感動体験をインタビューしあいました。話し手の熱の入った話しぶりに、聞き手も熱心にメモをとりながら耳を傾けていました。そして、15分の時間を使って、相手の感動体験をストーリーにします。講師からストーリーをつくるコツのレクチャーを受けた後、相手の体験を大事にしながら作成します。相手の話を大事にしながら、言葉を紡いでいく作業は静かで真剣な時間でした。

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そしていよいよ、4人一組になり相手にストーリーを伝えます。自分が話したことが"感動"のストーリーになることに驚いていらっしゃる方も多くいらっしゃいました。また、恥ずかしそうに、しかしとても嬉しそうにストーリーを聞いていらっしゃいました。ストーリーには、その人の大切にしている価値観、やりがいが、相手の言葉を通して伝わってきているようでした。人々が自分の経験を「語りなおす(リストーリー)」ことで、社会的な意味づけを構成し直すプロセスや効果を表しています。

参加者の感想

  • 「感動ムービー」そのものがいいのではなく、それは手法のひとつであって、共有するプロセス、全てが大切な働きがあると知ってなるほどと思いました。
  • こんなにも対話が充実体験の引き出しに効果があるとは知らなかった。リストーリーなど、ムービーは手段で最終目的は人の幸せや理念共有だと実感できました。本日は新しい価値観を教えていただきありがとうございました!!
  • 以前にムービーの実習をさせて頂いていたので、本当に良い振り返りができました。キーワード化を繰り返すことで抽象度が増して理念の共有ができるということを実感できました。すばらしいです。
  • 他社の感動体験ムービーを拝見でき、体的なイメージができました。
  • 感動体験ムービーの疑似制作体験をできました。時間は短かったですが、制作そのものの重要性も理解できました。
  • 社内で推進していく力をもらった感じがありました。
  • 私がリライトしたエピソードでご本人が泣いたこと。本当に驚きました。
  • 共通言語で語られるストーリーの力を知ることができました。「インタビュー→ストーリーに仕立てる」は客観的な視野を持てるとともに自分の肯定感が高まりよかったです。
  • 理念の浸透に関していろいろと悩むところもあったが、このようなやり方、手法は、共感を得やすいし、何より主体が社員というのがよかった。是非取り組んでみたいと思った。
  • 相互インタビ
    ューを通して、自分自身の仕事に対する思いや姿勢が整理されました。インタビューの持つ力を再認識しました。また、理念を「浸透」させるのではなく、一人ひとりが自分で「腑に落ちる」ことが重要であることを、確信しました。大いに仕事のヒントになります。

おわりに

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本日のワークショップでは、感動ストーリーを語り、また語られるということで、感情・感覚を再体験する経験をしていただきました。そのことで、仕事の価値や、自己重要感を確認でき、自家発電的に頑張れるようになるとのことでした。
「感動」というのは大それたことではなく、何気ない日常の中にたくさん眠っています。それに気づくことが、毎日を生き生きと過ごすこと、会社のみんなが元気になっていくことにつながっていくのだと思います。感動ムービー作成のプロセスを通じて、社員の働きがいを高める活動のヒントにしていただきたいと思います。
(折口みゆき DODパートナー)