【レポート】10/13「はじめてのワールド・カフェ!」開催レポート

開催概要

●タイトル:「はじめてのワールド・カフェ!」
●主催: ワールド・カフェ・ウィーク実行委員会
●日時: 2010年10月13日(水) 19:00~21:30
●場所: 東池袋あうるすぽっと
●会費: 2,000円
●ファシリテーター: ワールド・カフェ・ウィーク実行委員 坂本敬行
●参加人数: 32名 (スタッフ含む)
●テーマ: 「ワールド・カフェを初体験しよう!」
●ラウンド数: 3ラウンド+振り返り+全体シェア
●問い 
・なぜ対話が必要なのでしょうか?
●問いの意図
ワールド・カフェを初めて体験する上で、体験そのものが重要なのは言うまでもありませんが、参加者ひとりひとりの抱える環境や問題もまた多岐に渡ります。私たち実行委員会は、ワールド・カフェを体験するだけでなく、気づいたことや思いをぜひ実践の場で役立てて欲しいと考えています。そのため今回は、ワールド・カフェという対話の手法を体験すると同時に、対話そのものについても探求し、実践で役立つように問いを企画しました。

当日の様子

▼今回は、ワールド・カフェ初体験の方がほとんどでしたが、開始前から会話が弾んでいるテーブルもあり、参加者の方々のワールド・カフェに対する期待やワクワク感を感じることができました。
当日の欠席者もなく、時間通りに集合いただき、順調にスタートです。
全体の進め方は、前半でワールド・カフェについてのイントロダクション、後半でワールド・カフェの体験という構成です。
▼まず開始してすぐに、ワールド・カフェのストーリーについてイントロダクションを行い、そもそもワールド・カフェとは何かを共有することから始めました。このパートに関しては、多くの方が既に関連書籍などで一通り学習済みの方が多いようでしたので、概要に留めました。
次に、普段会社や現場で行われている会議体との違いを確認しました。対話の手法といっても、日常の文脈で考えてしまうと、どうしても目的を持ち、達成するための手段と捉えがちです。ワールド・カフェと日常参加している会議との違いを明確にすることで、まずは手法に対する共通の認識を持ち、その後で体験することでより手法についての学びが深まると考えました。
その後、ファシリテーターが、実際に企業内で行ったワールド・カフェの事例を15分で紹介し、実施する上で注意した点や苦労話などを共有させていただきました。
前半の最後には、スタンダードなワールド・カフェの進め方をお伝えしたうえで、テーブルのセッティングやおもてなしなど、当日の運営に関連付けて実践的にお伝えしました。
 
1013-1.png
▼問い:「なぜ対話が必要なのでしょうか?」
問いをひとつに絞ったのは、純粋にワールド・カフェを体験することを重視したためです。
1ラウンド目では、ワールド・カフェ初体験の方が多いにも関わらず、開始当初から活発な対話が繰り広げられました。参加者の対話への欲求の表れではないでしょうか。
1013-2.png 
2ラウンド目では、他花受粉を少しずつ実感されている会話が多く聞こえてきました。それぞれが1ラウンド目を踏まえて、さらに対話を味わっている様子がうかがえました。
3ラウンド目では、違うテーブル同士で同じキーワードが聞こえてくるようになり、まさしく全体で話しているかのような場ができあがりました。
 
1013-3.png
▼最後に、3ラウンド通して、今日、それぞれが一番印象に残ったキーワードやフレーズ、気づきについて、まずは一人ひとり内省してもらい、その上で収穫を共有する場をもちました。
参加した全員の方が、ワールド・カフェの価値を体験し、さらに興味・関心をもたれたようで、現場で実践しようと考えている人、もっと自分の興味あるテーマのワールド・カフェに参加してみようと思った人など、楽しみながらはじめてのワールド・カフェを体験されたのではないでしょうか。
(レポート:坂本敬行)

工夫したこと、気をつけたこと

●ワールド・カフェをはじめて体験される方向けの開催でしたので、型となるスタンダードなスタイルでの運営を心がけました。
●はじめてのワールド・カフェを最高の体験にしてもらいたいという思いで、スタッフ一同おもてなしの気持ちに細心の注意を払いました。
●はじめての方向けに、ワールド・カフェの全体像を把握してもらえるようにイントロダクションを設計しました。

参加者の声

●2.5hという短い時間で「ワールド・カフェの価値を体感する」を見事達成できました。(さとりえさん)
●自分がなにげなく話した「場外の幸せ」という言葉がいろんなところにもっていかれて語られてうれしかった。場をかえるごとにどんどん話が面白くなった。(川野郁代さん)
●いろいろなキーワードが出てきて、とても楽しかったです!(今永麻由子さん)
●"問い"が深く、とても濃い時間をすごすことができました。(石田智子さん)
●一緒のテーブルになっていない人とも同じテーブルについた感じがして親近感を覚えた。(匿名)
●対話は人々の人生をより良いものにするために必要であること感じたこと。(匿名)
●別々のテーブルで対話をしていても、同じ話題「結論?」が出てくることを体感できたのが非常に面白い体験でした。(匿名)
●やっぱり、みんな人はつながりを求めて、対話をしたがっていると感じました。(匿名)