8/26(水)、9/2(水)、9/9(水)開催 哲学対話ファシリテーターのための『メタ倫理学入門:道徳のそもそもを考える』読書会(オンライン開催)

〜「そもそも道徳とは何か」の地図を手に入れ、ファシリテーションの土台を築く〜


哲学対話のファシリテーションをしていて、こんな「モヤモヤ」を感じることはありませんか?

「価値観の対立が起きたとき、『人それぞれだよね』以上の深まりを作れず、対話が平行線で終わってしまう」

「『絶対にこれが正しい』と主張する参加者に対して、どう問いを投げかければ客観的な対話に戻せるだろう」

「そもそも、私たちが対話の場で探求している『善さ』や『正しさ』って、一体どこに根拠があるんだろう?」


ファシリテーターは、参加者の言葉に耳を傾けながら、その問いが向かう先を共に見つめるガイドです。しかし、道徳や倫理、価値観に関わるテーマになればなるほど、「正しさの根拠」をめぐって場が迷子になりがちです。


そこで今回は、佐藤岳詩さんの『メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える』をガイドに、ファシリテーターに必要な「道徳の『そもそも』を捉える視点」を共に養いたいと思います。


「メタ倫理学」とは、何が正しいかを決める学問(規範倫理学)の一歩手前で、「そもそも正しいとはどういうことか?」「道徳は客観的な事実なのか、それとも単なる主観的な感情なのか?」を考える分野です。

この視点を持つことは、対話の場で飛び交う様々な意見を「一歩引いた視点(メタ視点)」から整理し、問いを構造化する強力な武器になります。


本読書会では、以下のポイントを皆さんと深掘りしていきます。


「人それぞれ」の正体を解きほぐす: 道徳は主観的なものなのか、客観的なものなのか。メタ倫理学の主要な論点を学び、「相対主義」に陥らない対話の手がかりを掴みます。


言葉の裏にある「前提」に気づく: 参加者の「〜すべき」「それは良くない」という発言が、事実を述べているのか、感情を表現しているのか、その構造を見極める目を養います。


問いの「解像度」を上げる: 倫理的なテーマに直面したとき、ファシリテーター自身が慌てず、対話の論点が「どこで食い違っているのか」を冷静に捉える地図を手に入れます。


当日は、事前に読んできていただいた内容をもとに、「現場での悩み」と「本の理論」を編み合わせる対話を行います。

専門知識は必要ありません。ファシリテーター同士で言葉を交わしながら、じっくりと身体に落とし込んでいきましょう。


※欠席の方のフォローのため録画をいたしますので予めご了承ください。視聴期限は終了後1か月までです。


【課題図書】

『メタ倫理学入門: 道徳のそもそもを考える』佐藤 岳詩(勁草書房)


【該当範囲】

■第1回:p.2~p.88

第一章 メタ倫理学とは何か
第二章 メタ倫理学にはどんな立場があるか
第三章 「正しいこと」なんて存在しない―道徳の非実在論


■第2回:p.89~p.198

第四章 「正しいこと」は自然に客観的に存在する
第五章 「正しいこと」は不自然であろうと存在する
第六章 そもそも白黒つけようとしすぎじゃないのか


■第3回:p.200~p.315

第七章 道徳的判断を下すとは自分の態度を表すことであるー表出主義
第八章 道徳的判断を下すとは事実を認知することであるー認知主義
第九章 そもそも私たちは道徳的に善く振る舞わねばならないのか

【ファシリテーター】

大前みどり(ダイナミクス・オブ・ダイアログ代表)
経営管理修士(MBA)。人材育成会社で働いたのち、2009年に独立。ホールシステム・アプローチの手法を活用しながら組織や地域、学校における対話の場づくりを推進。2019年から哲学プラクティスを開始。哲学対話、哲学カフェ、こども哲学、本質観取、ソクラティク・ダイアローグなどの他、対話型鑑賞やLEGO®SERIOUSPLAY®と哲学対話を組み合わせるなど、様々なアプローチを実践。企業、学校、地域、美術館、カフェなどで哲学対話や哲学対話研修を行う他、対話力向上のための聴く・伝える・問う・考えるトレーニングを主催している。

開催日時2026年8月26日(水)、9月2日(水)、9月9日(水)19:30~21:30(全3回)
※欠席の場合、後日アーカイブでご覧いただけます。視聴期限は1か月です。
会場Zoom会議室
定員10名(先着順)※最少催行人数3名
参加費Peatix経由でお申込み、お支払いください。
3,000円(税込)
キャンセル規定開催4日前までは全額返金いたします(お支払い方法によっては返金の際に手数料が発生する場合があります)。
開催3日前以降のキャンセルは、返金致しかねます。予めご了承の上お申込みください。
お問い合わせダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)事務局