11/8(土)開催 現象学の方法による哲学対話「本質観取」をやってみよう(テーマ:信頼とは何か?)

普段哲学対話をしていると、「人それぞれだ」という相対主義的な意見や、それぞれの主張が対立しただけで終わってしまう場合が少なくありません。たしかに参加者の多くが納得するような「答え」というものはないかもしれません。また、あったとしてもその「答え」に辿り着くには途方もない時間がかかるかもしれません。

「現象学」の方法をもとに行われる哲学対話は「本質観取」と呼ばれ、対話により共通了解(答え)を出すことを目指します。本質観取とは、ものごとの本質を自分たちの経験を通して洞察していくことです。唯一の真理を求めるのではなく、各自の体験を通してその事柄の本質に迫っていきます。

通常、次のような手順で進んでいきます。

①ある事柄についての問題意識(気になること、考えたいこと)を共有する。
②具体的な体験やその言葉を用いる例を出す。
③出し合ったものをふまえて、その事柄の共通の特徴を引き出す。
④共通の特徴同士の関連を考えたり、それらの根拠となっているものを考えたりする。
⑤その事柄についてのまとめの文章をつくる。
⑥まとめの文章が最初の問題意識に答えているか吟味する。

今回は、この手順で「信頼」の本質について、共通了解をつくるということに取り組みます。普段の哲学対話で拡散して終わってしまって物足りなさを感じている方にはしっかり考えられる機会になると思います。普段はオンラインで実施していますが、対面で時間を延ばして行います。共同で問いに対して答えを出そうとする醍醐味を、ぜひ味わってみてください。



★参考図書:『哲学は対話する』西研著(筑摩選書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4480016899/
※体験の機会なので、本を読んでいなくても支障ありませんが、体験後に読むと理解がしやすいかと思います。

進行役:ダイナミクス・オブ・ダイアログ 大前みどり

経営管理修士(MBA)。企業の人材育成や起業支援に関わったのち独立し、組織や地域、学校において対話の場づくりを推進。企業や学校、美術館、カフェなどで哲学対話を実践する他、進行役ためのトレーニングを主催し、高校の探究の授業にも年間を通して携わっている。自分たちの体験に基づいて共通了解を見出そうとする本質観取の有用性を実感し、1~2か月に1回、本質観取体験の機会を提供している。

開催日時2025年11月8日(土)12:00~18:00(11:50受付開始)※昼食を済ませてお集まりください。
会場東京体育館 第4会議室
https://www.tef.or.jp/tmg/access.html
JR総武線千駄ケ谷駅 すぐ
都営大江戸線国立競技場駅 すぐ
定員8名程度(先着順、最小催行人数3名)
参加費4,500円(税込) 
お申込みPeatixよりお申込みください
キャンセル規定開催8日前までは全額返金いたします(返金の際の振込手数料はご負担ください)。
開催7日前以降のキャンセルは、返金致しかねます。予めご了承ください。
お問い合わせダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)事務局

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