3/15(土)開催 「次の世代へギブフォワードしよう!」~リフレクションカード®とレゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用したワークショップ~

年に数回開催しているリフレクションカード®とレゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用した公開講座のご案内です。
今回のテーマは「ギブフォワード」。
『世界は贈与でできている』の著者近内悠太氏は、「僕らが必要としているにもかかわらずお金で買うことのできないものおよびその移動」を「贈与」と呼んでいます。
自分自身の今までの人生を振り返ってみると、実にいろんなものを贈与してもらってきたことに気づきます。
例えば「昔、職場の先輩がこんな言葉をかけてくれたから今の自分がある」という経験はありませんか?その言葉を発した先輩自身は相手にどんな影響を生むか意識せずに何気なく発していたとしても、その時の自分にはものすごく意味のある言葉だったりすることがあります。
また「毎月上司から海外の客先に対してレポートを書かされる行為が苦痛だったが、今になると、自身の書く力や英語のスキルがあがったり、現場で声を聴く力が醸成された」など、当時は苦痛であっても、時間が経って振り返ってみると恩恵を受けていたということもあります。
それ以外にも、産み育ててもらったこと、教えてもらったこと、見守ってもらったこと、励ましてもらったこと、諭してもらったこと、そっとそばにいてもらったこと……。私たちは自分が贈与する以上に多くのものを受け取って生きてきています。
ですが、その贈与されたものを返そうと思ったとき、与えてくれた人に返せないということも往々にして起こります。では私たちが受けてきた贈与は、誰にどうやって返せるのでしょうか?
これはまさに、ラグビーのパスのように、後ろから来る人に渡すということになります。
そこで今回のワークショップでは、リフレクションカード®とレゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用して、贈与のパスをつなげていくために3つのことに取り組んでいきます。
1)これまでどんな贈与を受けてきたか?
2)そのことが自分がやってきたこと、やっていること、これからやろうとしていることに、どんな意味をもたらしているか?
3)自分は誰にどんな贈与をしていけるか?

自身が与えられてきたものに対して、自分にとってどんな意味があったかを振り返りながら、自分自身がやってきたこと、今やっていること、やろうとしていることに対しての意味づけを明確にしていきます。他者との対話を通して、自分の仕事に別の角度から光をあてることで、自分の仕事をやっている意味、重さを再認識していきます。その上で、これからの自分の行動を変えていく新たな指針を得る機会になればと思っています。次の一手のヒントを得ていきます。
リフレクションカード®とレゴ®シリアスプレイ®は、それぞれ違ったアプローチでありながらどちらも深い内省や気づき、創造的な学習を支援する手法です。
この二つの手法を組み合わせることにより、「右脳と左脳」「具体と抽象」「可視化と言語化」とを行き来することができます。そして、他者と対話をしながら進めることで、自分ではたどり着けない視点から、自分自身の人生や仕事を見つめなおすことができます。贈与について考えながら、自分の仕事や人生の意味を明確にしていくことが、今回のワークショップの中心テーマです。
また、主たるテーマの他にもう一つ目的があります。最後の時間に「ワークショップ設計の意図」について解説します。ただワークを体験して終わるのではなく、プログラム全体を振り返りながら、この二つの手法を組み合わせる意図や効果を理解していきます。ご自身が場を創る機会のヒントも、ぜひこの講座から持ち帰って下さい。
●対象
・自分の人生や仕事の意味について深く考えてみたい方
・自分の仕事や取り組みの意味を明確にし、どんなことを贈与していけるかを考えたい方
・他者との対話を通して、自分の視野や枠をもっと拡げたいと考えている方
・リフレクションカード®とレゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用したワークショップ(LSP)にご興味のある方
・自身が創る場のヒントや手法を学びたい方
●参考図書

『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』近内悠太著(NewsPicksパブリッシング)
https://www.amazon.co.jp/dp/4910063056
※こちらは贈与の考え方の参考にしています。本に沿ってワークショップを進めるわけではありませんので、参加前に読んでも読まなくても構いません。ご自身の人生や仕事の意味を深めることが今回のワークショップの目的です。
●参考記事
「二つの手法を組み合わせてシナジーを。ツールを用いた場づくりの可能性を広げる」
https://reflection-method.com/apply/reflectioncard/advance-lsp
「リフレクションはどのように深まるのか:コラボレーションワークショップ」
http://hisa-magazine.net/blog/community/2482/
●レゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用したワークショップ(LSP)とは?

LSPは、スイスのIMD、米国のMIT Media Lab、Tufts大学等の協力を得て、2001年、当時、デンマークのレゴ社教育事業部門・開発部長だったロバート・ラスムセン氏が開発した手法です。外部や内部環境が変化する中で、自社の未来、ビジョン、目標を創り、リアルタイムでアクションプランや戦略を構築する道具として開発されたものです。
ビジネス上の問題解決には、論理を尽くした議論を優先しがちです。各人の感性:「心」で考え直し、感性で捉えたことをまた論理で考えてみる、この相互作用が問題解決を効果的に促進します。
LSPは、遊びと学びの融合の中に、問題解決のプロセスを巧みに織り交ぜた、「新しい学びの道具」といえます。大人でも子供でも、世代や上下関係を超えて参加できるのが特徴です。
チームの個々人が、自分の考えを素直に表す、また、他のメンバーから、多角的な視点で自らの考えに啓発を受けるのが最初のステップです。チーム全体が、このプロセスを共有することにより、個々人の考えを、次元の高い、ダイナミックな考えへ統合・昇華することができます。
これまでNASAを初め、戦略コンサルティング会社、シンクタンク、広告代理店、医療機器・製薬メーカー、エンジニアリング会社、商社、大学・大学院等において活用されてきました。
様々な企業での活用事例はこちら≫
https://www.seriousplay.jp/cases/
●リフレクションカード®とは?

経験学習をベースに開発した個人やチーム内に深い思考と対話を引き起こすカードツールです。「誰でも」「気軽に」「効果的に」使用でき、企業から学校、地域コミュニティなど様々な組織で活用いただいています。
カードは4種類のカテゴリで構成され、それぞれ(1)テーマを決める、(2)質問をする、(3)フィードバックをする、(4)気づきの言語化をする、の機能を持っており、お互いのビジョンや成功パターンの共有、チームが陥っている課題への気づきなど、自然と質の高い対話と内省(リフレクション)ができるようになっています。
リフレクションカード®と開発運営のリフレクションメソッドラボラトリーについてはこちら≫
https://reflection-method.com/
【ファシリテーター】
蓮沼 孝 氏 ( 株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ代表 )
ビジネスマンのキャリア開発、組織の改革、戦略策定に取り組む。九州・アジア経営塾においてレゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用したワークショップ(LSP)を経営幹部研修に導入。創造性開発や組織開発を促進するLSPのポテンシャルに共鳴し、デンマークでファシリテータ資格を取得し、企業や大学でのプログラム共同開発・実践を行っている。三菱商事で国内・米国にて輸出入業務に従事後、グロービス経営大学院にて顧客開拓、論理思考や事業経営者養成のプログラム企画・開発、マレーシアの複合事業会社で事業統括に従事した経験を持つ。
八住 敦之 氏 ( Reflection Method Laboratory マスターインストラクター / ピラミッド計画代表 )
Reflection Method Laboratoryにて代表中島氏とともにリフレクション(振り返り)をテーマとしたプログラムを開発。学びにエンターテインメントを融合した外部とのコラボレーション企画も得意。研修やワークショップ等を提供しているピラミッド計画ではリフレクションカード®を使用した「経験学習」「組織開発」など企業研修や学校・コミュニティでのワークショップ・ファシリテーション、各種プログラムへのリフレクション支援も担当している。日常にリフレクションという「目線」を誰もが持つことで気付きや発見の解像度を上げ、面白さや幸せに繋がるをモットーに場を提供している。
大前 みどり(ダイナミクス・オブ・ダイアログLLC代表)
人材育成や起業支援の会社で働いた後、独立。経営理念浸透や組織開発のファシリテーターやワークショップデザイナーとして活動。組織や地域、学校、コミュニティが内側から活性化するための対話の場やファシリテーター養成講座の他、人やチームの創造性を刺激したり、深い内省を促したりするための様々なワークショップを主催している。また、市民活動として哲学対話やこども哲学を実践する他、高校における探究の授業にも年間を通して携わっている。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテーター、リフレクションカード®ファシリテーター。
開催日時 | 2025年3月15日(土)12:00~17:00(11:45受付開始) ※終了後、講師を交えた懇親会があります |
会場 | 朝日ビル 5F 貸会議室 東京都千代田区平河町1丁目2−2 https://goo.gl/maps/TYD1w9uxCUDuML5M9 東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅 徒歩1分 東京メトロ有楽町線 麹町駅 徒歩5分 |
定員 | 24 名(先着順、定員になり次第締め切りです) |
参加費 | 14,300円 (税込) Peatix経由でお申込み、お支払いください。 |
キャンセル規定 | お申し込み後、お客様の都合によりキャンセルをされる場合、ワークショップ開催8日前を経過の後は下記の通りキャンセル料金が発生します。 1)8日前までのキャンセル・・・・・無料 2)7日前~4日前 ・・・・・・・・・参加費の50% 3)3日前~当日、開催後・・・・・・参加費の100% |
お問い合わせ | ダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)事務局 |