リフレクティングのプロセスを活用したグループ・ダイアローグ~創造的な内的対話と外的対話の体験~

●私たちは本当に話せているだろうか?本当に聴けているだろうか?

職場や家庭での気がかり、人間関係の悩みなどを誰かに相談してみたものの、話しても話しても、同じようなところを堂々巡りしているようで出口が見えない、、、

自分が話していることが相手にちゃんと伝わっているか、目の前の人がどのように受け取っているかばかりが気になってうまく話せない、、、

質問されたことに答えているうちに、自分が本当に何を感じているのかわからなくなってしまい、ついつい無難な答えであきらめてしまう、、、

なんてことはありませんか?

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ナラティブ・アプローチでは、「人はさまざな出来事を経験しながら、そのうちのいくつかの出来事に選択的に焦点を当てて、それらをつなげることで物語を生み出している。そして、その物語が特定の感情を生み出す」と考えます。

したがって、「出来事への焦点の当て方とつなげ方が変われば、物語は変わる。そして、物語が変わればそれに伴う感情も変わりうる」わけです。

そこで、問題ととらえている状況に対して、他者からもたらされた視点をきっかけにその焦点が変わったとき、その「問題」を「問題ととらえなくなくなる」こと、つまり「解決はしないが解消する」という可能性が生まれてきます。

そこで今回、多様な視点から生まれうる新たな物語を体感できるよう、「リフレクティング」のプロセスを活用したグループ・ダイアローグを開催します。

●リフレクティングとは?

リフレクティングとは、1980年代後半、ノルウェーの臨床家であるトム・アンデルセンらによって提唱された創造的な対話の方法です。近年、フィンランドで生まれた統合失調症の治療法としての「オープンダイアローグ」が注目を集めていますが、そのプロセスの中にもリフレクティングの発想が活かされています。

リフレクティングという言葉は、単に「反射する」という意味よりも「思索、深慮」に近く、「何事かをじっくりと聞き、考えをめぐらし、そして、考えたことを相手に返すこと」を意味します。

リフレクティングにおいては、「話す」ことを外的対話(他者との対話)、「聴く」ことを内的対話(自分との対話)と考え、「話す」ことと「聴く」ことを丁寧に「行きつ戻りつ」していきます。議論や討論とは異なり、あくまでも参加者それぞれの視点からとらえた「問題」について、お互いに安心して話すことができ、話されたことについて関心を持って聴き合うことができる方法です。

特に、自分が考えたこと、思ったことを、すぐに明確に言葉にすることが苦手な人にとっては、「話す」と「聴く」が分けられていることによって、じっくりと自分の内的対話を進めることができます。

一方で、人の話をじっくり聴くことがなかなかできず、すぐに自分の考えを話したくなってしまう人にとっては、自分以外の多様な視点を得て、より豊かな内的対話ができる経験となります。

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今回は、キャリアコンサルタントの柴田朋子さんと、ファシリテーターの大前みどりの2名で一緒に場づくりをします。少人数で、お互いの困っていること、気になっていることなどを持ち寄り、リフレクティングのプロセスを体感しながら、深く呼吸をするように、外的対話と内的対話を行き来できる場にしたいと思います。多様な視点を受け取りながら、ゆったりと考えを巡らせたい方のご参加をお待ちしております。

【こんな方にお勧めです!】
・多様な視点に触れながら、自分の課題・テーマについて考えてみたい人
・リフレクティングのダイナミックなプロセスに触れてみたい人
・個人セッションとグループダイアローグの違いを体感してみたい人
・共同の場から紡がれる知恵を体感してみたい人
・自分が考えたこと、思ったことを言葉にすることに苦手意識がある人

※今回の場は、治療を目的とするものではありません。通院治療中の方のご参加はご遠慮ください。

【ゲストプロフィール】

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柴田 朋子
キャリアコンサルタント(国家資格)GCDF-Japan キャリアカウンセラー、金城学院大学非常勤講師 愛知工科大学非常勤講師

公務員のキャリアデザイン研修(参加者所属自治体数50超)、企業研修(女性キャリア、キャリアデザイン、コミュニケーション)、キャリアカウンセリング、キャリア教育(小中学校)。株式会社リクルート(現・リクルートキャリア)でとらばーゆ編集チーフなど16年勤務。 瀬戸市役所で広報、国際交流、税務、産業分野で13年勤務する傍ら「公務員のためのキャリアデザイン学習会」を立ち上げ活動後、独立開業。

【ファシリテータープロフィール】

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大前みどり
ダイナミクス・オブ・ダイアログLLCパートナー/イーファイブ・プランニング代表
日本リフレクティング協会認定 リフレクティング・ファシリテーター®

「対話の場を通して、自らの行動で社会をよりよく変えられると思う人が増えること」を目指して、対話の場をつなげるイベント「ワールド・カフェ・ウィーク」を2009年に立ち上げ、現在のダイナミクス・オブ・ダイアログLLCにその活動を引き継いでいる。2010年にはフロー・インスティテュートを立ち上げ、イキイキと働く人であふれた組織を増やすための活動に努めている。
現在は3つの事業を運営しながら、様々な想いやビジョンを形にするプロデューサー&組織や地域の一人ひとりの力を引き出すファシリテーターとして活動している。日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー、生涯学習開発財団認定 ワークショップデザイナー・マスタークラス。