「100歳まで生きる時代の働き方」について考えるOST(オープンスペーステクノロジー)

2016年に発売された世界的なベストセラー『LIFE SHIFT』の著者リンダ・グラットン氏は、長寿化により、引退後に余生を楽しむという人生は終わり、働き方は「教育」「勤労」「引退」の3ステージから、マルチステージへ移行すると言っています。

先進国では、1967年生まれの半数は91歳まで生きると見込まれているそうです。さらに、1987年生まれは97歳、2007年生まれに至っては2人に1人が103歳まで生きると予想されています。日本の場合はこれよりさらに長寿だそうです。

長生きするということは、人々がより長く仕事を続けることになるということです。それにより、これまでの「教育」「勤労」「引退」だけでなく、人々はより多くのステージを経験することになります。

例えば、旅や留学などを通じて幅広い進路を探る「エクスプローラー(探検者)」、自由と柔軟さを求めて小さなビジネスを起こす「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」、さまざまな仕事や活動に並行して携わる「ポートフォリオ・ワーカー」などです。そして、こうしたさまざまなステージを行ったり来たりする「トランジション(移行期)」も必要だとリンダ・グラット氏は指摘しています。

これまで65歳で定年、引退と考えてきた私たちが、より長く働くために働き方を変えようとするときに重要なのが、個人の「無形資産」の構築だそうです。生涯学習や自分のプラスになる人間関係の維持、会社や組織に頼らない自分自身の評判。さらに、運動や食生活注意、ストレスマネジメントの実践、そして、「変身する力」などが、長い人生を充実させるとしています。

このような無形資産を構築する前提となるのが「自分にとって理想的な人生とは何か?そのためにどんな働き方を選ぶのか?」ということです。

そこで今回、リクルートから公務員、そしてキャリアコンサルタントとして独立という"トランジション(移行期)"を経験しながら、全国的に活動を広げている柴田朋子さんをゲストにお迎えし、「100歳まで生きる時代の働き方」をテーマに、対話の場を設けます。

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当日は、OST(オープン・スペース・テクノロジー)という手法を用いて、参加者が話し合いたいテーマを出し合い、対話を深めていきます。はじめての方でも安心してご参加いただけます。参加者の方それぞれが自分自身のこれまでのステージを振り返りながら、今後どんな働き方をしていきたいか、お互いに考えを共有しあい、想いを確かめてゆく場になればと思っております。

●OST(オープン・スペース・テクノロジー)とは?

OST(オープン・スペース・テクノロジー)とは、テーマに関心のある人々が集まり、自分たちで議題をつくって主体的に話し合うためのファシリテーション手法です。ワールド・カフェと同様「よいコーヒーブレイクにおける協働や刺激と、よいミーティングの内容と成果を組み合わせることはできないか?」という問いから生まれました。
たとえば、西アフリカの小さな村では、500人あまりの参加者が楽しい雰囲気の中で、実行委員会も持たずに自分たちで4日間の儀式を管理しています。このような自己組織化のメカニズムをもとに、ハリソン・オーウェン氏が実践をもとに編み出したのがOSTです。進め方は、参加者が輪になって座り、検討したいと思った議題を出し合い、掲示板にはり出します。それぞれミーティングの時間と場所を決めて、その議題について話したい人が主体的に参加します。対話の内容はそれぞれのセッションごとに記録し、最後に全体で共有します。世界各国で5人から1,000人の規模で実施され、新製品の開発、戦略策定、疲弊した組織の再生など、大規模で複雑なコンフリクトの多い課題に対して、効果的に取り組むことが可能になります。AT&T、P&G、イケア、IBMなどでも高い成果をあげています。日本では横浜市などで活用され、市民の新しい動きが起こっています。

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■対象

・「100歳まで生きる時代の働き方」というテーマに、興味を惹かれた方、関心を持たれた方
・自分自身の今後のライフシフトについて、じっくり考えてみたい方
・OST(オープンスペーステクノロジー)を体験してみたい方
・対話を取り入れて、自分の組織や地域をより良くしたいと思っている方

■内容

・チェックイン
・セッション登録
・セッション1
・セッション2
・全体共有 (全体レポートの編集作業)
・投票&クロージング
・一日の体験の振り返り

よろしければ、事前に推薦図書や参考記事などをご覧になって、どんなことについて対話を深めたいか考えて、ご参加いただければと思います。

推薦図書:
『LIFE SHIFT─100年時代の人生戦略』リンダ グラットン (著),アンドリュー スコット(著)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492533877/

参考記事:
「リンダ・グラットンが説く「人生100年時代」の働き方」
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/06/100-22_1.php
「寿命100年時代をどう生きる?」
http://www.1101.com/lynda2/

※午前に開催の「人を巻き込む力を高める!」ワークショップと同時にご参加の場合、参加費が1,000円引きになりお得です。
https://world-cafe.net/event/post-103.html

【ゲストプロフィール】

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柴田 朋子
キャリアコンサルタント(国家資格)GCDF-Japan キャリアカウンセラー、金城学院大学非常勤講師 愛知工科大学非常勤講師

公務員のキャリアデザイン研修(参加者所属自治体数50超)、企業研修(女性キャリア、キャリアデザイン、コミュニケーション)、キャリアカウンセリング、キャリア教育(小中学校)。株式会社リクルート(現・リクルートキャリア)でとらばーゆ編集チーフなど16年勤務。 瀬戸市役所で広報、国際交流、税務、産業分野で13年勤務する傍ら「公務員のためのキャリアデザイン学習会」を立ち上げ活動後、独立開業。

 

【ファシリテーター】

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大前みどり
ダイナミクス・オブ・ダイアログLLCパートナー/イーファイブ・プランニング代表

「対話の場を通して、自らの行動で社会をよりよく変えられると思う人が増えること」を目指して、対話の場をつなげるイベント「ワールド・カフェ・ウィーク」を2009年に立ち上げ、現在のダイナミクス・オブ・ダイアログLLCにその活動を引き継いでいる。2010年にはフロー・インスティテュートを立ち上げ、イキイキと働く人であふれた組織を増やすための活動に努めている。
現在は3つの事業を運営しながら、様々な想いやビジョンを形にするプロデューサー&組織や地域の一人ひとりの力を引き出すファシリテーターとして活動している。日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー、生涯学習開発財団認定 ワークショップデザイナー。

開催日時2018年7月16日(月・祝) 14:00~18:00(13:40開場)
会場東京メトロ有楽町線 豊洲駅近くの会場 ※お申込みの方にお知らせいたします
定員30名 ※最小催行人数12名
(先着順、定員になり次第締め切り)
参加費7,000円
(消費税8%込、事前振込)
大学生3,000円、高校生2,000円(社会人学生は除く)

※お申し込み後、お振込みに関するメールが自動で送られます。
 メール受領後、8日以内にお振込みください。
※午前のワークショップと通しで参加される方は、合計参加費より1,000円割引となります。
キャンセル規定ワークショップ開催8日前を経過の後、お客様のご都合によりャンセルされた場合、下記の通りキャンセル料金をいただきます。なお、返金の際の送金手数料はお客様負担とさせていただきます。

・8日前までのキャンセル・・・・・無料
・7日前~4日前 ・・・・・・・・・参加費の50%
・3日前~当日、開催後・・・・・・参加費の100%
お申込みお申込み
お問い合わせダイナミクス・オブ・ダイアログ(DOD)事務局

お申し込みフォーム送信後、申込み内容確認と参加費お支払いに関する自動返信メールが送られます。1時間以上たってもメールが届かないという場合は、迷惑メールフォルダに入っていたり、何らかのエラーで届いていないという可能性がございますので、大変恐れ入りますが、お問合せフォームよりお知らせください。