"これからの私たちの働きかた" フューチャーサーチ
欧米の企業や行政体、ユニセフなどで幅広く活用されている「フューチャーサーチ」は、様々なステークホルダー(利害関係者)が一堂に会し、対立や利害関係を超えて、新たな未来へのアクションを探求するためのファシリテーションの手法です。
1980年代から30年にわたって世界中で活用されており、紛争解決、組織開発、地域開発、学校教育などの分野で様々な効果をあげています。しかし日本では、フューチャーサーチが活用されている事例はまだまだ少ないのが実態です。
私たちダイナミクス・オブ・ダイアログLLPでは、過去に5回のフューチャーサーチ(体験ワークショップ)を開催してきました。最初の2回は参加者の方々と一緒に業界やケース、ステークホルダーを相談して決めながら。3~5回目は、実際に葛藤や課題を抱えているある組織を「モデルケース」として。
6回目の開催となる今回は、1人でも多くの方にさらなる「当事者意識」を持って参加してほしい、そして私たち自身も本当の意味でのリアリティの中でフューチャーサーチを実施したいという想いから、「これからの私たちの働きかた」をテーマに開催します。
社会が急激に変化し、人々の価値観が多様化する中で、現在、様々な働き方があり、求められています。10年後20年後には無くなると言われている職業があり、また新たに生まれる職業もあるでしょう。企業や大学高校ではキャリア教育が実施されていますが、果たしてそれが十分といえるでしょうか。「女性活躍推進」という言葉がいたるところで聞かれますが、果たしてそのために本当に必要なのは何なのでしょうか。
私たちは「よく生き、よく働く」ために、いったいどうすればよいのか。そもそも「よく」とはどういうことなのか。この機会に、対話を通して探求していきたいと思います。
様々な葛藤を抱えながらも、関係者みんなが望んでいる共通の未来を探求し、それを実現するためのアクションプランに落とし込んでいくのが、フューチャーサーチのプロセスです。
このプロセスは、「ジェットコースターに乗る」というメタファーで表現されます。
参加者はそれぞれ、自分自身の経験と考えを携えて乗車します。ときには絶望や無力感を味わったり、理想を描くことで高揚感や希望が湧いてくることもあります。最終的には、人々の間に解決されていない意見の相違があったとしても、共通に望んでいること(コモングラウンド)に基づいてアクションに取り組むことに合意する。それが変革への第一歩となります。
フューチャーサーチでは通常、課題や問題に関係するステークホルダーを事前に明確にし、その方々を招待して行いますが、今回は30名前後の参加者がそれぞれ5~6つのステークホルダーグループに分かれ、そのステークホルダーとして2日間のプログラムに参加していただきます。
ステークホルダー選びの基準は下記の通りです。
▲実行に移すための権限や資源を持っている人
■起きる結果から影響を受ける人
●情報を持っている人
今回はテーマが「これからの私たちの働きかた」ですので、下記のようなステークホルダーを想定しています。
・経営者、個人事業主
・企業内教育に携わっている方
・学校教育に携わっている方
・正規雇用者
・非正規雇用者(学生、主婦、求職中の方も含む)
・省庁・行政の関係者
どのステークホルダーとして参加されるかは、当日参加される人数によって変わりますので、当日ご希望を伺います。普段のご自身の立場でも、もしくは今回は体験の場ですので、他の立場(ロール)として参加されても構いません。
フューチャーサーチの取り組みの前提には、「未来はただ起こるのではない」という考えがあります。未来は、私たちが今日何をするのか、または何をしないのかということの結果として生み出されるものです。フューチャーサーチを通して、私たちが最も望ましい未来をどのように考えているのかを明確にし、全員がそれに基づいて、現在と未来の行動をとれるようにしたいと考えます。
活発で建設的な時間をご一緒できることを心より楽しみにしております。
【フューチャーサーチの特徴】
●ステークホルダー(利害関係者)を一堂に集めます。
●参加者は自律的に運営し、行動に責任をとります。
●合意できるものに焦点を当て、合意できないものは横に置いて進めます。
●結果(アクション)を生み出すことに重点を置いた設計になっています。
●個人ワーク、グループワーク、全体討論を積み重ねることにより、全体性が感じ取れる設計になっています。
【フューチャーサーチのプロセス】
●過去・・・グローバル、ローカル、個人の視点で過去の年表をつくる。
フューチャーサーチ ~利害を越えた対話から、みんなが望む未来を創り出すファシリテーション手法~
マーヴィン・ワイスボード サンドラ・ジャノフ ヒューマンバリュー
開催概要
【日時】
2015年4月25日(土) 11:00~19:00
4月26日(日) 9:30~18:00
※進行内容により、若干時間が伸びる可能性があります。
【場所】 東京体育館 第1会議室
http://www.tef.or.jp/access.jsp
JR中央線(普通)・総武線「千駄ヶ谷」下車徒歩1分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場」A4出口
【定員】 30名前後
※2日間すべてのセッションに参加できる方のみとさせていただきます。
※最少催行人数 9名
【参加費】 30,000円(税込、事前振込)
【ファシリテーター】
大前 みどり (おおまえ みどり)
ダイナミクス・オブ・ダイアログLLP 代表
フロー・インスティテュート運営統括
(株)アントレプレナーセンターで、自立型人材育成、起業家支援、地域活性化支援に関わり2009年に独立。「対話の場を通して、自らの行動で社会をよりよく変えられると思う人が増えること」を目指して、対話の場をつなげるイベント「ワールド・カフェ・ウィーク」を立ち上げ、その後ダイナミクス・オブ・ダイアログLLPを設立。2010年には、フロー・インスティテュートを立ち上げ、フローに関しての専門家や経営者を招いて、イキイキと働く人であふれた組織が増えるための「フロー・シンポジウム~Flow the World」を毎年開催している。対話やワークショップを通して、組織やコミュニティに主体的な社員やメンバーが増えるようファシリテーターやコーディネーターとして活動。また、社員の働きがいを高めるための「感動体験ムービー」を活用した理念浸透コンサルティングも行っている。日本産業カウンセラー協会認定 産業カウンセラー、生涯学習開発財団認定 ワークショップデザイナー。
小野田 博之 (おのだ ひろゆき)
有限会社キャリアスケープ・コンサルティング代表取締役
日本キャリア・カウンセリング研究会副会長
大阪大学人間科学部を卒業後、新聞社経済部記者、ソフトハウス人事/教育部、組織/人事コンサルティングファーム取締役上級研究員を経て、現職。特定非営利活動法人日本キャリア・カウンセリング研究会副会長。内的キャリア自覚の深い自律した個人と、社会的ミッションを自覚した組織が、共生関係の中でともに成長、発展することを支援する経営人事/組織開発コンサルティングを実施。主な著書として「キャリア開発24 の扉-組織・仕事・人・心を考える必携ガイド」(生産性出版、編著)「キャリア開発/キャリア・カウンセリング」(生産性出版、共著)「自分のキャリアを自分で考えるためのワークブック」(日本能率協会マネジメントセンター)など
【お申し込み】
下記フォームよりお申込みをお願いいたします。
https://pro.form-mailer.jp/fms/2a2e94ad73019
【参加費のお支払い手続きについて】
申し込み後、振込み先が記載された自動返信メールが届きます。メール受領後、記載の期限までにお振込みください。入金をもちまして申込み受け付け完了となります。
【キャンセル規定】
ワークショップ開催8日前を経過の後、お客様のご都合によりャンセルされた場合、下記の通りキャンセル料金をいただきます。なお、返金の際の送金手数料はお客様負担とさせていただきます。
・8日前までのキャンセル・・・・・無料
・7日前~4日前・・・・・参加費の50%
・3日前~当日、開催後・・・・・参加費の100%
【主催】 ダイナミクス・オブ・ダイアログLLP
【お問い合せ】
ワールド・カフェ・ネット事務局
https://ssl.form-mailer.jp/fms/d5b851f4138258