Vol.47 個性を活かしながら、共鳴しあう
最近、ある合唱団で歌うことをはじめました。
実は、中学生の頃から社会人2年目まで、合唱部に所属していました。
あまり真面目な部員ではありませんでしたが、細く長く続いたものには好きな要素が詰まっているのかもしれませんね。
久しぶりでしたが、気持ちいい感覚が戻ってきました。
特に心地よいのは、自分の声なのか誰の声なのかわからなくなる瞬間です。
数十人の声が重なり、2倍あるいは3倍の人数で歌っているような、一つの声に包まれているような感覚になります。
指導していただいている先生からは、そのタイミングで褒められることも多いので、その時の音には広がりがあり、聞いている人にも届きやすいのだと思います。
歌いながらふと考えたことは、組織が良い状態になる時もこの感覚と同じだ、ということです。
ひとつの曲をパート(役割)に分かれて歌う。
一人ひとりが表現をおさえることなく個人の声を活かしながら歌う。
しかし、勝手に歌うのではなく、聴き合う。
それにより、単なる足し算ではなく、掛け算のようにひとつの曲が作り上げられます。
またそれは自己満足ではなく、観客に届けるために行われます。
一番のポイントは、個を打ち出しながらも周囲と共鳴しあう意識をもって活動すること。
個もチームも良い状態になり、素晴らしい成果を生むということです。
本当に組織づくりと一緒ですね。
何かを学ぶには様々な視点から学ぶとよい、と言われています。
合唱団の活動を組織づくりの視点でながめてみると、学生時代には気づかなかったことが見えてきました。
蒸し暑かった夏から一転、涼しい気候になってきました。
何かをはじめるのはいい時季ですね。
みなさんも、新な活動から今の活動を眺めてみてはいかがですか?
きっと新しい気づきがあるのではないかと思います。
(DODパートナー:折口 みゆき)