【レポート】3/5(土)AIワークショップ「自分のなかにあるものへのアプリシエーション」開催レポート

開催概要

●タイトル:「自分のなかにあるものへのアプリシエーション・ワークショップ」

●主催:ワールド・カフェ・ネット

●日時:2011年3月5日(土)10:00~18:30

●会場:東京体育館 第3会議室

●会費:10,000円

●ファシリテーター:ワールド・カフェ・ウィーク実行委員会 森川真樹、大前みどり

●参加人数:12名

●開催意図:

・「自分のなかで気になっていること、関心を持っている事はあるけれど、それをどう具体化していけばいいのか分からない。一歩踏み出す勇気がまだちょっとない」と悩んでいる人に、そっと後押しとなる何かを感じてもらえる機会をつくる。
・「自分の軸って一体なんだろうか?」と思っている人に、周りの人と一緒に考えてみる機会をつくる。


当日の様子

Ⅰ.開始オリエンテーション~主催者導入ストーリーまで
椅子を車座に並べて、参加者全員が一つのサークルに座ってスタート。
チェックインでは、次の4つを一人ひとり発表して、全員でシェアしました。

- どうして参加したか?
- 好きなもの
- 今年になって一番嬉しかったこと
- 今の気持ち

一人ひとりが共有してくれたことで、仕事が忙しいなか徹夜明けで参加してくれた方、長野県からはるばる参加してくれた方など、それぞれの期待が伝わってきました。今回のワークショップで活用する「AI」に興味があって参加したと言ってくれた方も何名かおられ、改めて今回のアプローチに対する関心を確認できました。

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前回はAIの説明をワークショップ中に行わなかったのですが、参加者からの期待もあり今回はAIの説明を簡単に行うことにしました。チェックインを通じて「AI」への期待も場に表れていましたので、頭で理解する部分で刺激になったと思います。続いてメインファシリテーターからのストーリーがあり、自分がAIを用いて活動した経験から、一人ではなく参加している全員で探っていくことの喜びやパワフルさについて語られました。これは、集まった一人ひとりへの問いかけでもありました。


Ⅱ. ワールド・カフェ
続いて全員で机をセッティングし、ワールドカフェを開始しました。
テーマは3セットともに、「自分のなかにあるもの」とは、一体どんなものだと思いますか?今、自分のなかに何があると思いますか?」でした。

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主催者の意図として、今回のテーマに沿いつつ抽象的な問いかけをもって、普段あまり考えない・感じないようなところを対話を通じて探ってみたい、というものがありました。普段の生活ではあまり考えないようなテーマだけに、戸惑いを覚えた参加者も少なくはありませんでしたが、メンバー交換を行い2回、3回と進むごとに話題も幅がひろがっていきました。自分が好きであればこその自分像を確認したり、自分と他人との境界をさぐることで新たな問いとして「なか」とは何か、「自分」とは何か、を改めて考えたりと、一人ひとりが何を見つめているかが考えさせられていくように感じられました。


Ⅲ.午後の体を動かすワーク&生まれてから現在までの振り返り
午後のスケジュールは、体を動かすワークで始まりました。
皆が一つのサークルになって立ち、大前さんのファシリテートで体の色々な部分を伸ばすことを体験しました。午前中のワールドカフェで戸惑いや混乱とともに広範に思いを巡らせたこともあり、体を動かすだけ少々疲れていた頭も休め、心地よさを感じながら午後をスタートすることができました。

続いて、生まれる前から未来まで振り返ってみるワークを行いました。会場内をUの字にイメージして生まれた時と現在を基点におき、黙ってゆっくり歩きながら湧き上がってくる思いを味わうひと時です。さらに、生まれる以前と現在以降の未来を会場外に歩いて出ることもOKにしました。皆が思い思いの時間で立ち止まり、自分の人生のなかでどんなことを今改めて感じるのか、何が自分のなかに表れてくるかを振り返ることで、自分の内面に近づいていくことが出来たように思えました。

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Ⅳ.インタビュー&リストーリー
歩くワークで内省を深めたあと、二人一組になってペア・インタビューを開始しました。インタビューシートに書かれたインストラクションと質問をもとに交互に30分ずつインタビューを行いましたが、ワールドカフェや歩くワークで自分の内面を探ってきたこともあり、興味をもってインタビューに取り組めたと感じました。

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インタビュー終了後は4人一組になってリストーリーを行いました。
自分のストーリーを聞いてもらえた方に話してもらえる嬉しさ、それに対してさらにコメントをもらえることで新たな気づきを得られる喜びが、リストーリーの醍醐味です。これまで考えていたものとはまったく違う自分に出会えたり、あまり高く評価してこなかった経験が実はまわりから見ると素晴らしいものだったりと、それぞれに楽しみが出ていた場でした。

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Ⅴ.クレイワークからチェックアウトへ
リストーリーによって改めて感じられたものを、クレイ(粘土)をつかって表現する時間をとりました。頭で考えるまえにクレイをさわり、勝手に手を動かすことで出てくる形を大事にしながら作業を進めました。30分弱の時間は長いようであっという間に経ってしまいました。自分の作品にタイトルをつけ、また4人で作品を見ながらシェア&ダイアログ。自分が想像していなかった意味が見つかったり、頭で考えるだけでは発見できないものがあることに気づくなど、新しく確認できたものがいくつもありました。

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最後に、一日かけて行ったワークショップ全体を振り返って感じることや、今の気持ちについて、作品を真ん中において皆でテーブルを囲みながら語ってもらいました。一人ひとりが感じたこと、考えたこと、持ち帰って引き続き考えていきたいこと、等など、それぞれの思いが場に表れてワークショップを締めることができました。

(レポート:森川真樹)


工夫したこと、気をつけたこと

・簡単にでもAIとは何か説明する時間を作りました。

・今回はワールドカフェの時間をつかって改めて自分自身の内面を探ってもらえるようにしました。かなり漠然とした問いによって生まれる「何だそれ!?」という感情から、場に飛び出してくる言葉や思いを大切にしようと考えました。

・前回と同じく、一人ひとりが頭だけで考えたり言葉だけに頼るのではなく、身体も使って感じることの大切さを体験できるようなワークを組み込みました。

・「一人ではなく、一緒にいる人・仲間と一緒に探っていく」ことに重きをおき、ペア・インタビューやリストーリー、4人一組での共有&ダイアログを大切にしました。

参加者の感想

●ワールドカフェ、自分を振り返るワーク、インタビュー、粘土ワークと段階を追って自分を見つめることができたのが良かった。とくに粘土のワークは初めてだったので、最初はどうなることかと思ったが、フィードバックを通して自分が考えてもなかった意見をいただけたことが印象的だった。

●AIは、もう一度参加したいなあと思うほど楽しかったです。

●一番最初に「オープニング・インタビュー」をやったのが良かった。それによってエネルギーが高まった状態でファシリテーターのストーリーを聞けたり、ワールドカフェに参加できたりした。

●過去のことで、ネガティブに思っているい時期も、今の自分を構成している大事な時間であったことにも気付きました。

●ファシリテーターのストーリーの最中は、写真を見せるなど何か動きがあったら良かった。

●こころの声を聞くのはこわい。でも、しっかり向かい合って、望む未来にむけての一歩を進めていきたい。