【レポート】1/20(日) 2013年をワールド・カフェではじめよう! 〜「人と組織のあり方」について、あらためて今、語り合う〜 開催レポート

開催概要

●日時  : 2013年1月20日(日) 13:00~17:00
●場所  : 豊洲
●ファシリテーター: 小森谷浩志(こもりや・ひろし)氏
●参加人数: 19名


当日の様子

今回は、小森谷さんをゲストに迎え「不透明で不確実な時代における人と組織のあり方」について対話をするワークショップを開催しました。前半は、小森谷さんの著書「協奏する組織」をもとにした講演をお聞きし、後半は、その話をベースにしながらワールドカフェを行いました。

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自己紹介と課題

事務連絡が終わった後、早速小森谷さんにバトンタッチ。自己紹介と人と組織で悩んでいること、課題を共有するところからのスタート。小森谷さんも、参加者との会話に気さくに入っていただきながら、会話が弾みました。

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講演:「協奏する組織」から

小森谷さんは著書の中で、「不透明で不確実な時代における組織の本質は、"矛盾の包摂"である」とおっしゃっています。この"矛盾の包摂"はどういうことなのか?インド料理屋のマネージャーのケースを使い、理解していきました。グループワークでは、笑いが起こるグループもあり、和気藹々と進行しました。

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マネージャーの仕事は、この"矛盾の包摂"の中、性質の違うもののバランスを取ることであり、性質が違うからこそ難しい仕事です。


●優れたマネージャーとは?

では、優れたマネージャーとは?どんなマネージャーなのでしょうか?

小森谷さんからは「組織とは"恊働"によって、個人の限界を超えるところに存在意義があり、その"恊働"は、やってみて試行錯誤すること=身体性、臨機応援に対応すること=即興性、異質から新しいものを生む=響き合い から実現される、よりダイナミックな"恊働"であり、"協奏"という言葉で表現できるのではないか?」というお話がありました。

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●"協奏"を起こすのに必要な3つのR。

では、"協奏"はどのように起こせるのか?

その鍵は、Reflection(内省)/Respect(敬意)/Repetition(継続)。マネージャーはこの3つのRをどのように実行すればいいのか?小森谷さんから実例ややり方の沢山のヒントをいただき、前半終了です。


●ワールドカフェスタート

「不透明で不確実な時代における人と組織のあり方」とは?

後半は、ワールドカフェについての簡単な説明後、「不透明で不確実な時代...」という問いに対してのワールドカフェを行いました。ワールドカフェを初めて体験する方もいらっしゃいましたが、小森谷さんの明るい場づくりのお陰で、最初から話が弾んでいました。小森谷さんもグループに参加し、楽しく対話に加わっていました。

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●対話後の感想共有

ワールドカフェ終了後、参加者の皆さんと感想を共有しました。

-全く知らない人の中で恐怖があったが、対話を終えて楽しくなった。
-個々人の内省がグループの内省に変化していくことで、個人の考えが明確になった上で、もう一段上で話がまとまることが印象に残りました。
-本音を語ることが大事。立場は色々あるが、自分と周りに対する愛と信頼が大切だということに気づいた。
-問いかけと内省が良かった。
-日頃、業務をやっていると、このままでいいのか?答えがあるようでないのが日常。不安感はあるが、それを力に変えて業務に臨んでいきたい。
-どれだけ文脈を共通のものにしているかが、とても大事だと思う。

ワールドカフェ、問いの重要性、本音の対話、今の時代の組織・人のあり方 等 
お一人おひとりが、様々な観点から発見し、発表されていたのが印象的でした。

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●最後に

最後は、小森谷さんからメッセージ。
「講演でもお話した"矛盾の包摂"は、混沌の状態。ぐちゃぐちゃな中に"ただいる"という時期も必要です。そして"一歩そこに踏み込む"ということも大事。閉じたり、開いたりを繰り返し、そして他人と関わることで、分かってくることがあります。」


講演や対話から、不透明で不確実な時代において、人や組織のあり方の沢山のヒントを頂きました。皆さんの対話を聞きながら感じたことは、"矛盾な包摂"を前提におきながらも、自分や組織から湧きあがってくる「どうありたいのか?」という声。その声に耳を傾け、その声を重ね合わせていくことが、人や組織のあり方を考える上で大切なことなのだな、と思いました。

小森谷さん、参加されたみなさま、ありがとうございました。

(文:折口みゆき)