プレイベント第1弾「なぜワールド・カフェをするの?」開催報告

イベント概要

●タイトル: ワールド・カフェ・ウィーク2010 プレイベント
●主催: ワールド・カフェ・ウィーク実行委員会
●日時: 2010年3月10日(水) 19:00~21:30
●場所: 新宿文化センター 和会議室
●会費: 2,000円

●ゲスト: (株)エ・ム・ズ代表取締役 秋田稲美さん
●ファシリテーター: ワールド・カフェ・ウィーク実行員 森川真樹
●参加人数: 30名 
●テーマ: なぜワールド・カフェをするの?
●ラウンド数: 3回

●問い
 1)あなたは、ワールド・カフェにどのような思いを持っていますか?
 2)次にワールドカフェに参加する時、または企画する時は、どんなことをしようと今考えていますか?

●問いの意図
今回のテーマ「なぜワールド・カフェをするの?」に何かを感じて参加してくださった皆さんが、ワールド・カフェに対してどのような思いや考えを持っているのか、鼎談を経て新たに感じた事、気付いた事は共有したくて、一回目と二回目は同じ問いにしました。三回目には、二回の対話を通じて出来た共有感や新しいアイディアから、次のワールド・カフェに参加する時の自分なりの意気込み、企画する際の意図などを、具体的に対話してもらいたくて、投げかけてみました。

当日の様子

まずファシリテーターの森川さんからお話がありました。ワールド・カフェ・ウィークが始まったきっかけ、様々な対話の場をつくってきて思うこと、そして今回の企画にいたった背景などです。

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そして鼎談の1回目。
森川さんとゲストの秋田さんから、自己紹介も含め、それぞれ開催しているワールド・カフェについてお話がありました。

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その後、お二人の話をもとに、もう一人の鼎談者の神山さんが質問していき、それにお二人が答えていく形で進みました。

神山さんの質問はファシリテーター初心者としてのものです。
「話し合いの手法ややり方が様々ある中で、そもそも、ワールドカフェをなぜ選ぶのか?」
「ワールドカフェを開催するにあたり、どんな思いで臨んでいるか?」 

これらの質問に対して、森川さんは主にコミュニティーの場でのワールドカフェ、秋田さんは主に企業の場でのワールドカフェの視点から、それぞれの思いを語っていただきました。


ここで一度鼎談をストップし、ワールド・カフェの説明。初めての方が多いテーブルにはゲストやファシリテーターが入ることになり、1ラウンド目を開始しました。

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ワールド・カフェでは、

ワールド・カフェの何がいいのか?
ワールド・カフェの成果は何か?
企業で展開していきたいが、中々理解が得られないときにどうすればいいのか?

という問いが各テーブルであがりました。

それを受けて2回目の鼎談は質疑応答の時間です。先ほどの問いに対して、秋田さんや森川さんの実践者としての意見をいただきました。




ゲストの秋田さんはいつも笑顔の素敵な女性経営者です。

今回は企業での導入の際に大切なポイントについてお話くださいました。
ワールド・カフェは一つの手法(ツール)でしかありません。その企業がどうしていきたいのか?こうなったらいいですよね?というありたい姿を先に想像してもらうこと。成果を出すために集められたプロジェクトチームがそれぞれの暗黙知や組織文化など目に見えないものを共有する必要があること。

それらを導入を検討している会社の意思決定者にまず理解していただき、そのために有効なツールとしてワールド・カフェ紹介するというアプローチについてのお話には、会場から深い頷きや賛同の声があがりました。

また秋田さんから、コンサルティングでお金をいただいて企業にワールド・カフェを導入する以上、100%の参加者満足を得る必要があること、そしてそのために重要なのは、ファシリテーション技術だというお話があり、その秘訣をいくつか教えていただきました。


その後はワールド・カフェの2ラウンド目と3ラウンド目です。

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2ラウンド目での他花受粉が功を奏したようで、3ラウンド目ではお一人おひとりがそれぞれの中に何か収穫があった様子です。

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最後の振り返りや全体シェアの際には、「今日は来てよかった」という声が多数聞かれました。

今回は企業の方だけでなく、大学生や教育関係の方、NPO法人の活動をしている方など多様性のある参加者構成になったことも、いろいろな視点であらためてワールド・カフェの価値や発展のさせ方などについて考えるよい機会になりました。

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(レポート:大前)


工夫したこと

●和室での開催のため、和を感じられる木のおもちゃや竹のカゴ、折り紙などでテーブルセッティングをしました。
●プロジェクターを使わず、手書きの模造紙でカフェのエチケットなどを掲示しました。
●問いも模造紙で。手書きの文字で手作り感を演出しました。
●畳の上に座ってのイベントだったので、鼎談者も立ってではなくイスに座って話そうと考えました。
●ワールド・カフェに初参加という方もいらっしゃったので、ファシリテーターとして、「ワールド・カフェが初めての方は、分からない事があれば各テーブルで質問をどんどん出してください」との言葉を出して方向を付けさせてもらいました。
●鼎談において、一人が続けて話すよりも、鼎談者の間でも疑問があったら質問を挟んでいきました。
●鼎談を二回に分けて、ワールド・カフェ一回目で話された内容等からの質問を受ける事で、ゲストとファシリテーターのより具体的な、参加者の関心に近い経験や考えが引き出されるだろうと思い、構成を作ってみました。
●夜のイベントで、時間が押すと振り返りの時間が削られてしまうので、今回は振り返り時間を個人・グループ・全体あわせて20分は取れるよう意識しました。

ファシリテーターの感想

人が集まって対話する方法はたくさんあるなかで、なぜワールド・カフェを我々は選ぶのか、という問いかけに対し、参加された皆さんの個人的な関心なり疑問なりを遠慮なく出せる場作りを、今回は強く意識しました。今回はファシリテーターも三回のカフェ全てに入りましたが、率直な発言が多く出てきて、嬉しい思いがありました。鼎談二回目での質疑応答や、最後の全体振り返りでも、場から自然に声が出てきて、安心できました。そして、ゲストの秋田さんが最後におっ しゃった「考える会議から感じる会議へ」との言葉は、参加した一人ひとりに、改めて投げかけられ、持ち帰って考えたくなる素敵な問いだったと感じています。

参加者の感想とTwitterでの実況中継

●参加者の竹内さんがブログで感想を書いてくださいました。
 急がない競わない比べないワークショップ


●Twitterのワールド・カフェ・ウィーク関連ハッシュタグ「#WCW_2010」より参加してくださった方のコメントを抜粋しました。

◎WCW関係者の皆様、昨日は有難うございました!今回のWCも皆さんのおかげで多くの気づきがありました。最近WC続きだったので、最初テーマを見たときは正直「何を今更」と思いました笑 が、やってみると「思い」が出るわ出るわ笑改めてWCの良さに気づかされました!

◎ツール自体のよさをよく知っておくことも大切と思いました。
テーブルの中で最後「刺激を求めている」と言う話しがでましたが、急いでいる、競っている、比べている。企業で働いている人にとっては、刺激があるかもしれないのに、刺激を感じることができなくなっているのかもしれない。

◎ワールド・カフェお疲れさまです。今日はエネルギーを沢山もらいました。直接コミュニケーションを取っていると、遠距離コミュニケーションの足りて無い部分が見えてきそうな気がします。

◎ワールド・カフェ・ウィークのプレイベントに参加。今まで頭でしか理解していた効用を実感。そう、感じるのが大事。WCは世界を救う...って、話大きすぎ?と 思ったけど、体験して非常に伝播力と汎用性の高い方法論と実感。しかも効用がわかりやすい。ツールとしての使い易さと効用のわかりやすさは、世界的に広がる条件では。


●参加者の@teranga1さんがTwitterで実況中継をしてくださいました。その内容です。

○ワールドカフェウィークWCWプレイベント「なぜワールドカフェをやるの?開始。中継します

○F森川さんが、「WC初めての人・やってみたい人は、経験者に遠慮せす質問しましょう」

○ゲストのストーリー。なぜ、どのような場で、どんなカンジでWCを行っているか?行いたいか?全国から集まった管理職相手にスーツ→メイド服にお着替えした話。

○場を和ませるのに、コスプレ?や、テーブルのおもちゃなどは有効。

○ふだんは「特権のある人」「年長者」が話し、「聞かれないで終わったことば」があることが、もったいない。

○「最後のまとめ」や結論が怖くて自由に話せなかった人が、発言するようになった。

○さまざまな話し合いの手法があるのに、なぜワールドカフェ???

○答え1「新しモノ好きだから」から始まり、やってみると、席替え、テーブルクロスなど新鮮だし、意外と簡単に、気軽に、楽しくできることがわかった。

○答え2「ちゃんと話を聞く」、「話を聞いて、考える時間がある」

○では、Fとしての心がまえは?

○答え1「Fは前に立つので、力を持つように感じられる。そうならないために、おもてなしの心を持つこと」

○答え2「口で、参加してください、と言わずに、参加してもらうことができる」

○という話を聞いて第1ラウンドへ。ワールドカフェ参加のしかた説明。

○問い「あなたはワールドカフェに、どのような思いを持っていますか?」

○鼎談その2、質疑応答タイム開始

○質問しましょう1「ワールドカフェとディスカッションは、どうちがうの?」

○答え1「ディスカッションでは、いかに相手を説得するか?どの案が最良か、決める」

○答え2「自分のワールドカフェのルールは、急がない、競わない、比べない。会話と対話はスピードがちがう」

○答え3「イレギュラーな意見も、楽しむ♪」

○質問2「ルール説明しても、場を支配する人がいる。どうすればいいの?」

○答え1「ネガティブな意見については、その背後にはかならずポジティブな意図が。いかにその人を拒絶しないで、そこにいつつけるか」

○答え2「Fが、急がない競わない比べないを体現する。全体の38%がそれを理解・受容したとき、全体が変わる」

○「Fスキル。ぽん、と場を変える一言をなげて、立ち去る。と、全体の状況をよく把握しておく」

○「うまくアイスブレークできているかどうかが、肝心」

○「沈黙してるときは、話すことがないわけではない。考えていたり、聞いているのが好きな人も。いろいろな場で、見極めを身につけたい」

○問3「企業でやるには、カベがある。部長さんとか、成果主義とか」

○答え1「ワールドカフェの最初の提案時は、あまり押し付けないで、関係者の話をよく聞く」

○答え2「ワールドカフェはあくまでツールなので、最初はワールドカフェという手段の話はしない。まずは何が必要とされているかを、よく聴く」

○第二ラウンド開始、問い「あなたはワールドカフェに、どのような思いを持っていますか?」

○第三ラウンド開始、問いは「次にワールドカフェに参加するとき、またはワールドカフェを企画するときは、どんなことをしようと考えていますか?」

○振り返り。「3分間、自分ひとりで振り返る」

○振り返り2「テーブルごとに振り返りを共有しましょう」

○全体共有。「聴かれる魔力。聴いてもらうのは、うるしい。聴く、は、ワールドカフェの要」

○「ワールドカフェは、解決の方法ではない、と腹落ちした」

○「ワールドカフェの後はいつも、もっと話したい、と思う」

○「ドラムサークルと同じで、全体の場のみならず、一人一人の顔つきやオーラが、どんどんやわらいでくる」

○「前はテーブルホストを敬遠していたが、好きになってきた♪お帰り〜〜〜、と迎えたい」

○最後に秋田さんのコメント「考える会議から、感じる会議へ。自分の性別を感じると、感じる力が高まる」