Vol.71「普通の違い」

先日のことです。

平日の昼間、打ち合わせ途中に時間があったので、ふらっと表参道にある洋服屋さんへ。「あ~、可愛いな。買っちゃおうかな。」と思っていたちょうどその時、店員さんから声を掛けられました。

「今日はお仕事、お休みなんですね」

その言葉に思わず「は~そうですねぇ」と答えたものの、心のなかでは「休みじゃないし、決めつけないで」と残念な気持ちになりました。結局、気に入った服は買わずにお店を後にしました。

日常のささいなやり取りですが、コミュニケーションの食い違いや関係がこじれるひとつの原因は、自分の「普通」を相手に当てはめてしまうことから起こります。

皆さんも日常生活のなかで
「普通はこうするもの」
と思うことは多々ありますよね。

普通、車の免許くらい持っているでしょ
普通、この歳ならば、結婚して家庭を築いていますよね
普通、社会人であればこのくらいできるでしょ 等々

しかし「普通」は自分の主観によるその人なりの解釈であって、必ずしも他の人にも当てはまるとは限りません。
この「普通」発言により、私たちは気づかないうちにレッテルを貼って誰かを傷つけたり、誤解を生んだりしているのかも知れません。

「普通」という言葉が浮かんできたら要注意!
自分の「普通」と相手の「普通」は違うかもしれません。

もっと相手の話に耳を傾けてみましょう。
きっと自分が思いもよらなかった世界を知り、視野を広げる機会になると思います。

(DODパートナー:折口 みゆき)