vol.106「男だらけのワールド・カフェ」

考えてみれば初めてでした。

男だらけのワールド・カフェ。

長いことワールド・カフェのファシリテーションをやっていますが、さすがに「男だけ」という機会はなかなかありませんでした。
だからといって心配はしていなかったのですが、伝統的な企業で働いてきた課長という役職の男性たちが、ワールド・カフェでどれだけ語り、書けるのかは未知数。

しかしながら、フタを開けてみれば盛り上がる!
「え、もう時間?早いな」
という言葉が漏れるほど、話は止まらず、話し足らず。

終わってみれば「良かった!」「盛り上がった!」と満足げな感想。
成功したと言っていいワールド・カフェではなかったかと思っています。

でもこれ、ファシリテーションが上手かったからというわけではないんです。
そのワールド・カフェの成功の鍵は「関係の質」にありました。

前日、みなさんはチームに分かれての競技でひと盛り上がりし、夜になって懇親会、さらに2次会と親交を深めていたのです。
お互いのことをよく知り、共に笑い、共に語り、1日かけてお互いの関係の質を高めていたのです。

ワールド・カフェははじめての経験だったみなさんでしたが、1ラウンド目から一気に話の花が開いたのは、そんなみなさんの関係の質の高さにあったのではないかと思いました。

ワールド・カフェ。
最近はその中身だけではなく、実施前と実施後をどう組み立てるかというところまで視野を広げて考えています。
いずれそんなお話もワークショップの中でご紹介したいと思っています。

(DODパートナー 中川繁勝 )